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vol.203【増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」:第58回 「隙」あらば、自販機】



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Vol.203           2024.2.13 
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このメルマガは、NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、農林水産事業者、起業・創業希望者、
地域振興関係者、中小企業支援・創業支援機関、一次産業支援機関の方々へ送信しています。

  ┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
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【1】シリーズ増田紀彦の
  「ビジネスチャンス 見~つけた」

  第58回 「隙」あらば、自販機
   
【2】先輩経験談 
   あるある!ピンチ&リカバリー

  第51回 谷津正樹さん(大阪府)
  
   
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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

  第58回 「隙」あらば、自販機
 
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ご存じの人も多いと思うが、野毛(のげ)という町がある。
横浜市屈指の繁華街だ。

そんな賑やかな界隈の一角に、ピンクに塗装された、
やたらと目立つ自動販売機が設置されている。

何を売っているのだろう?
覗き込むと、これがなかなかのラインナップ。

パネルには「横浜家系塩ラーメン」「酸辣湯麺」など、
10種類ほどの麺メニューが表示されている。

すべて冷凍状態での販売。
代金を投入して好みの商品を選べば、
麺とスープと具材がセットで出てくる。
持ち帰って自分で温めれば、「こだわりのラーメン」の完成。

この自販機が置かれている駐車場は、
ウルトラフーズという会社の所有地のようだ。

調べると、同社は神奈川県内を中心に、
ラーメン店を複数経営する企業であることがわかった。
「松壱屋」という屋号らしい。

なるほど。
チェーン展開によって一定の認知度を獲得した場合、
次の一手に、自販機での販売を選択することは合理的である。

飲食店業界の人手不足が改善される見通しはほぼない。
しかし自販機なら、
人を増やさず、家賃もかけず、「人気商品」を販売できる。

もちろん、冷食自販機は24時間稼働だから、
それなりの電気代が必要だが、
仮に1日3000円の電気代を要するとしても、
1日10食も売れば利益は取れるだろうから、コスパは悪くない。

そもそも、自販機ビジネスは、
自販機を設置できる場所を持つ企業や個人なら、
業界経験の有無にかかわらず、誰でも開業可能である。

高額の加盟金を納めて飲食店のフランチャイジーになることを考えれば、
明らかにこちらのほうが安全だし、何しろ運営がラクだ。

むろん、冷食自販機で販売できる商品はラーメンに限らない。

全国各地に設置されている冷食自販機「ど冷えもん」の中身を覗くと、
うどんや餃子、ピザやパスタ、
さらには海鮮料理や韓国料理、鰻重やおにぎり、ケーキなど、
「ないジャンルはない」と言えるほどの多彩ぶりである。

コロナ禍による非接触ニーズの拡大と合わせて、
様々な食品を安定的に冷凍化するフリーザーが次々開発されたことが、
こうしたビジネスに拍車をかけたのだろう。

もっとも食品だけが自販機ビジネスの花形というわけではない。
隆盛を極めているのが、ガチャガチャである。
正しくは、カプセル・トイというのだろうか。
その市場規模、今や450億円とも500億円とも言われている。

前述した横浜の野毛から近い、みなとみらい地区のとあるビルの中で、
体育館並の広さの「ガチャガチャ屋」を見つけて、仰天したことがあった。

たぶん、数百台、いや、それ以上設置されているかもしれない。
それでもスタッフは、いるかいないか程度。
とてつもなく人件費比率の低いビジネスということになる。

言うまでもないが、ガチャガチャは大型店でなくても設置できる。

実際、今や「隙」あらば、ガチャガチャである。
2、3台程度の設置なら、食品自販機よりも省スペースだし、
何より、ガチャガチャは電気代がかからない点が魅力だ。

無人ビジネス、自販機ビジネスは、本当に侮れない。

そう言えば、旧知のスーパーマーケットの本社を訪ねたら、
本社事務所に、一般のお客さんが出入りしていて驚いたことがあった。

何をしているのかと、お客さんの行く先を追いかけたら、
オフィスの空きスペースに、コインランドリーが設置されていた。

もちろん、執務スペースとコインランドリーは隔てられているので、
トラブルは発生しないが、
それにしても、オフィス内に設置するとは、恐れ入った。

ああ、そうか。
何も無人にこだわる必要はないのか。
人がいてもいなくても、働くのは自販機。
スペースとニーズさえあれば、それでいいのだ。

さあ、あなたの会社や店舗に、
あるいは個人で所有している場所に、
空きスペース(隙間)がないかどうか、さっそく確認してみよう。
そのわずかなスペースが、収益を生み出す原資になる。

というわけで、これがホントの「隙間ビジネス」である (笑) 。



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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第51回 優秀な人材が流出しがちなIT業界
経営・人事・給与計画も開示して風通しと信頼関係UPへ

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。

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 谷津正樹さん 2003年設立
 大阪市淀川区
 
 有限会社ワイズシップス 代表取締役
 https://www.wisesips.com/
 
 一般社団法人BMS(ビジネスマッチングステージ)理事
 https://www.bms8.info/
 一般社団法人 アメノトリフネ 理事
 https://www.ametori.net/
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大学院時代に得意のITで起業した谷津さんは、本業のほか、
2012年にビジネスマッチングに特化した会員制の交流会・
一般社団法人BMS(ビジネスマッチングステージ)を立ち上げ、
2020年には、クリエーターたちの融合・活動の場を広げる一般社団法人も立ち上げた。
3足のわらじはさぞ大変だろうと、伺うと、
「0から1を生み出すのが楽しくて。でも、とっちらかっています」と苦笑い。

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「実は他にもいろいろな事業に関わっていて、
3足のわらじ、どころかそれ以上です。
関わる人たちがどうしたら幸せになれるかが自分の根本にあって、
人さまの相談に乗って、人と人をつなげていく間に、
どうしても自分も深く関わっていくことが少なくありません。
ただ、飛びまわることも多くなり、身体の多忙さそのものよりも、
自社スタッフとのコミュニケーション不足がピンチでした。
本業の自社のスタッフから
『谷津さんの考えていることが分かりません』と言われて、ハッとしました。
このままではダメだ、と。

起業して以来、どうしたら長く勤務してもらえるかはずっと課題でした。
起業当初は、ワンストップのWebサイト制作が主業で、
無理な依頼や特急仕事も断らずに、スタッフも私も徹夜続きの過酷な日々。
当時のIT業界はどこも似たような状況でしたけれど、
関わる人たちすべてが、
「“豊かな人生”を送る」をモットーに事業を起こしたはずなのに……。

このままで良いはずがない、見直さねばと奮起し、
以降、自社商品開発に取り組み、
安定的な企業体質へとシフトチェンジしたつもりです。
それでも、人が離れていく。

今はもうIT業界に限らないことですが、終身雇用の時代ではないとはいえ、
2年くらいは学びの期間だと投資のつもりで育てて、
ようやく力が着いたなと思ったら、他社から引き抜かれたり、
報酬比較で、いとも簡単に去ってしまう。
この状況を何とかできないかとずっと考えてきました。

スタッフから『考えていることが分かりません』と言われたのを機に、
どうしたら理解し合えて、安心して、幸せも感じてもらえるかを考え、
毎年正月に立てている経営・人事計画を、
自社スタッフにも開示して、オープンにするようにしました。

ちょうど私はリーマンショックの後ぐらい、15年程前から、
“一年の計は元旦にあり”と、年末年始の4、5日をかけて、
自社の今年の予想・目標・計画を練ることを恒例にしてきました。
継続して、前年の達成度はどうだったか、
点数をつけ、その分析や強み・弱みも洗い出す。
そのプランの項目のひとつに、人事計画も記してきたのです。
スタッフの報酬額も具体的数値にして、
10年後に給与を○%アップすると数字を掲げ、
そのためには年の売り上げを○%上げる、そのためには○○をする、
そのためには、というように、連鎖させて計画を立てて取り組んできました。

それらをスタッフと共有し、
採用面接の際にも、それを見せながら説明するようにしたのです。
もちろん給与の数字だけでなく、事業そのものの魅力、
働きやすさ、職場環境も含めて言語化。
ただ残念ながら、可視化したからと言って、完璧に人材流出に歯止めが効いた!
とは言い切れないのが実情ではありますが、
以前よりは、自信と安心を持って仕事に打ち込んでもらえて、
長いスパンで働くことを考えてもらえたかなと期待しています。
ひいては、日々の幸せが増していく、そんな社風になれば嬉しく思います」


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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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人材の流出は本当に頭の痛い問題です。とくに小規
模ビジネスの場合、一人抜けただけでも大きな戦力
ダウンにつながります。ところがDXの推進は、企業
が自社内にIT人材を抱え込む流れを生み出しており、
IT企業からユーザー企業へ転職する人を増やす結果
になってしまいました。谷津さんの悩みは、いわば
構造的な問題に起因しています。ですが彼は、持ち
前の研究熱心さと抜群の行動力を発揮して、業界が
抱える問題をクリアしようと戦っています。もっと
も、そういう谷津さんの努力は、スタッフには理解
しにくい面もあるでしょう。これはもう仕方のない
ことです。そう割り切ったうえで谷津さんに期待し
たいのは、人材の技量をケイパビリティにしないビ
ジネスモデルの開発、もしくは反対に、人材の固定
化につながる独特な組織風土の確立。このいずれか
で現状を突破できないか、ということです。どちら
に取り組むにしても大変な道ですが、それをやれる
のが谷津さんだと思っています。彼が切り開く「次
のステージ」が、今から楽しみです。(ますだ)



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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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第12回「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」に登場いただいた
平井良明さんの著書『週2正社員のススメ』(実用書)が、
さらに分かりやすい小説版『週2だけど正社員です!』として昨年刊行されました。
そしてこのたび、小説版が
『パブファンセルフアワード』の最終選考にノミネートされました!
書籍はAmazonなどで購入可能ですが、審査員登録(無料)すると、
2月9日から3月18日まで無料で読むことができます。
詳細はこちら 
 一般社団法人中小企業事業推進機構
 週2正社員サポートサイト
 https://www.shu2.jp/159080.html

次号の「つながり力で起業・新規事業!」NICeメルマガは、
2月21日頃の配信予定です。
(NICe広報・岡部)
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