vol.153【先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー 第29回 依頼を受け準備万端で待機するも、連絡なし。】
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Vol.153 2021.11.15
つながり力で起業・新規事業!メールマガジン
起業支援ネットワークNICe https://www.nice.or.jp
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【1】先輩経験談
あるある!ピンチ&リカバリー
第29回 前田政昭さん(東京都)
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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」
第29回
依頼を受け準備万端で待機するも、連絡なし。
腐らず、怒らず、染まらず、ご縁と仲間をより大切に
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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。
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前田政昭さん 2007年独立
東京都目黒区
amaguri bears creative
ファトグラファー、アートディレクター、
グラフィックデザイナー
https://masaakimaeda.com/
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アートディレクター&デザイナーで独立し、
ライフワークの撮影も加えたワンストップで、
ストーリー性のある創作物を手掛けている前田さん。
広告、PR、エディトリアル、企業や個人のブランディング、
コンセプトブックなど、企画段階から関り、数々の作品を世に送り出している。
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「大ピンチというのは思い出せないですが、
独立直後に、『仕事を頼みたい、連絡するね』と言っていただき、
素直に信じて待ってしまう、ということが何度かありました。
あげく、数年後に再会したら、
『フリーランスなんだから、もっと積極的に動かなきゃ』と、
自分が言ったことを忘れてお説教してきた人も(苦笑)。
ほかにも、電話で具体的なイメージや作業時期の打ち合わせまでしたので、
ほかの案件との調整をつけ、機材も揃え、待機していたのですが、
結局、いつまで経っても連絡がなくて、そのまま……。
古くからお付き合いがあった人から、
どう考えても僕が赤字になるような依頼をされた時は、
まぁご縁だし次があるからと、受けたものの、それっきりだったり。
長くフリーランスをしていると、いろいろあります(笑)。
『あの案件、その後どうなりました?』と、
こちらからはなかなか聞きづらいですからね。
なので、話だけの場合は最長でも半年程度でキャンセルと判断して、
新たな案件を開拓するようにしました。
また、不誠実や不義理に対して怒っても仕方がないので、
そういう人もいるのだなと受け流し、学びにして、
自分は、より誠実でいようと気持ちに切り替えています。
ビジネスに限らず、人としてのモラルでしょうけれど、
“人として”を大切にしている人とは、
やはりご縁が続くなぁと実感しています。
時代の流れも見つつですが、フリーランスは、
一定の報酬額を基準に設けることも大切に思っています。
これはフリーランスに限らないかもしれませんね。
例えば引っ越し業者さんが顕著かと思いますが、
見積もりって各社ピンキリですよね?
制作の業界もそうで、特にリーマンショック以降、
相場があってないようなもの。
さらに、プロ仕様の機材やITの普及もあって、
誰でもクリエーターを名乗れる時代です。
もちろん、クライアントの予算の中で、
最大限に貢献することを目指しています。でも、
低価格だけを求められると、自然とモラル低下を招き、
クオリティの低下にもつながり、ひいては業界そのもの、
社会そのものへも、良くない影響を及ぼすと危機感を感じます。
どんなビジネスでも言えることですね。
それにフリーランスはひとり経営で、身はひとつ。
いくら健康に気を配っていても
生身の人間ですから、何が起きるかわかりません。
例えば体調を崩したとしても、撮影の場合、日時や場所が決まっていて、
現場設営も要員も準備されているので、その現場へ向かうのは必須です。
もちろん行けばいい、撮ればいい、というわけでもなく、
プロとして全力を尽くさないといけません。
叶わない万が一の時は、代わりを頼まなくてはなりません。
当然、心から信頼できる、お願いできる、プロの仲間でなければダメです。
だから常に僕は、仲間とのご縁も大切にしてきました。
コロナ禍で白紙になってしまった案件もありますが、
ちゃんと連絡をくださる。そういう方々と培ってきたご縁、
仲間をより大切にしつつ、これからも創作活動に精進していきます。
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あなたの挑戦を応援しマッスー☆
ワンポイントガイド
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ドキっとしました。私も自覚のないまま、周囲の方々に不義理を
しているのかもしれないと。もしかして、前田さんが言っていた
説教オヤジとは私のことか……?
根が几帳面な人なら、こんな不安は抱かないでしょうが、私のよ
うな一点集中・猪突猛進・日々是健忘タイプは、悪気はないので
すが、「大切な一言」を伝え損なうことが少なくないようです。
でも、前田さんの言っていることを噛みしめるうち、誰彼かまわ
ずに、ちゃんと接するべき、という話ではなく、大事だと思う人
に対しては、敬意と礼儀を失しないことが大切なのだと思いまし
た。ということは、誰が大切な人なのかを、ちゃんと整理し、認
識しておくことが必須です。言い換えれば「責任ある人づきあい
をする」ということでしょうか。人生の処方箋の一つとして胸に
刻みました。
そのうえで、フリーランスの人たちは、下請け根性に染まらず、
仕事の話が来たら、目的や納期、予算などを相手にしっかり確認
すべきです。人としての問題は置いておき、ビジネスの話に限れ
ば、放っておくほうも、放っておかれるほうも同罪でしょう。曖
昧な話に曖昧な態度で応じれば、結果は予測できます。腰は低く
くても、志は高く持つ。それが請負仕事に就くプロの真骨頂だと
私は考えています。(ますだ)
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┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃
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先輩経験談に登場いただいた前田さんと
初めてお会いしたのは『アントレ独立事典』でした。
ライターの想いを汲み取って、すくい上げて
丁寧にデザインしてくださったことをよく憶えています。
ご縁や仲間を大切にする、は、前田さんにとって、
特別なことではなく、きっと普段どおりの当たり前のこと。
改めて、その積み重ねの大切さを実感します。
そして、無自覚のうちに誰かを傷つけているかもしれない
一方で、気付かないところで、誰かに支えられ、応援され、
励まされていることも、きっと少なくないとも思います。
来週は勤労感謝の日。
いろんなもの・こと・人・今に感謝したいです。
あ、説教オヤジ、は増田さんのことではありません。
メルマガ読者さんにも該当者はいらっしゃいません、ご安心ください。
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(NICe広報・岡部)
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