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vol.116【【増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」第23回:第三の高齢者マーケット】



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Vol.116             2020.7.13 
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起業支援ネットワークNICe /

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このメルマガは、NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、農林水産事業者、起業・創業希望者、
地域振興関係者、中小企業支援・創業支援機関、一次産業支援機関の方々へ送信しています。

  ┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
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【1】シリーズ増田紀彦の
  「ビジネスチャンス 見~つけた」
   第23回 第三の高齢者マーケット
    
【2】先輩経験談 
   あるある!ピンチ&リカバリー
   第15回 野田哲也さん(愛知県)

【3】お知らせ 2本
  「バーチャル背景ふるさとメイシー」
   新聞掲載&市区町村を募集!
   
  「岩手県普代村GCFプロジェクト」
   大学生&自治体の防災教育企画を応援!
    

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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

 第23回 
 第三の高齢者マーケット

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知事選は現職・小池百合子氏の圧勝だった。
その結果には驚かないが、テレビの街頭インタビューを受けた若い女性が、
「彼女についていけば安心」と、投票理由を語っていたことが気になった。

そう言えば、5月に「必要不急」の用事があってしばらく大阪にいた際、
いきつけの居酒屋の女将さんが、
「私らは吉村さん(知事)の言うことやったら、何でも聞きます」と、
東京の女性と同じようなことを言っていたのを思い出した。

ピンチの時代に、強いリーダーシップを発揮する人が人気を博すことは、
特別珍しいことではない。
ただ、コロナ禍という、未経験の事態が広がるなかで、
自分で物事を考えて行動する人が一気に減ってしまった気がする。

いやいや、もともと日本人は、自分で考えたり、自分で決めたりはしないよ、
というご指摘もあるだろう。
そうだとすれば、「考えず、決めず、エラい人に従う」ことが、
恥ずかしいことではない、という空気が蔓延してしまったのかもしれない。

そもそも、「不要不急の外出」を避けよと言われて、
具体的に、どこへ、何のために、どのように出掛けるのがダメなのか、
反対に、いいのか、みんなちゃんと考えていただろうか?

「それがよくわからないから、とりあえず家に閉じこもる」。
そういう人も少なからずいただろう。

実際、取ろうとする行動が、
不要不急なのか、不要至急なのか、必要不急なのか、必要至急なのかは、
それぞれの人の立場や事情によって異なるものであり、
政府や自治体が事細かに決められるものではない。
だからこそ、わかりにくい呼びかけになるのであり、
だからこそ、自分自身で考えて決めるしかないのだ。

そのうえで、一連の日々を通じて「なるほど」と思ったことがある。
高齢者の日常行動には、不要不急な事柄が多いということだ。
現役を退き、経済活動や社会活動、あるいは家庭に対する責任がない、
もしくは少ない場合、「せねばならない」ことは確実に減少する。
なので、「出掛けない」と決めたら、本当に出掛けずに済む人もいる。

私の父が、まさにそうだ。
緊急事態宣言が出される前から「外出を自粛する」と独自に宣言し、
言葉どおり、それから何カ月もの間、一歩足りとも外に出ず、
むしろ、その籠城状態を何日間継続しているか、
という記録の更新にやり甲斐を見いだしたらしく、
1カ月、2カ月と記録を伸ばすたび、嬉しそうに電話をしてきて、
そのことを自慢していたほどである。
ちなみに後から聞いた話だが、
父は同じ内容の電話を親戚中にかけまくって威張っていたらしい……。

くだらないことに異常な意欲を見せるのは、増田家の血筋だったか。

それはともかくとして、
気の毒なのは、普段の買い物から、公共機関や金融機関の用事、
薬局での薬の受け取り、郵便物の投函、ゴミだし、洗濯物干し、
玄関の掃除、庭の水撒きなど、
屋外の仕事をすべて押しつけられた母である。

さすがに、まいった母から連絡があったので、
注意しようと父に電話を入れたら、話の展開を察知したらしく、
私が注意をする前に電話を切りやがった父である。クソッ。

しかし目標未達で、おめおめと引き下がる私ではない。

私は父にZoomを教え込んだ。
新し物好きの父である。まんまと私の作戦に引っかかってくれた。
画面を通じて、「ちゃんと歩かないと血栓ができるよ」と、
私から耳の痛い言葉を浴びせられても、黙って聞くしかないのである。
なぜなら、父にはZoomへの「参加」の仕方だけ教えて、
「退出」の仕方を教えなかったからだ。ワッハッハッ。まいったか!

というわけで、今回は、高齢者の行動支援市場についての話題。

これまで高齢者市場を分類する際には、介護や介助を必要とする層と、
それを要しない元気な層に分けて考えるのが一般的だった。
ところが、コロナ禍の影響で、第三のセグメントともいうべき、
「元気だが、外出を控えて自宅に籠もる層」が誕生したのである。

冗談めかした話を続けたが、高齢者が感染症を恐れる気持ちはわかる。
だから今後しばらく、もしかすると、かなり長期に渡って、
第三のセグメントが日本中に存在すると考えてもいいと思う。

この人たちのニーズは何か?
つまり、この人たちがお金を使ってくれる理由は何か?
恥を承知で晒した、私の父や母の話が、多少はヒントになるはずだ。


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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第15回 
新型コロナの影響で、売り上げは激減。
今できること、今すべきことで、未来へつなげる
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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。
今回は、「継承」です。
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野田哲也さん 愛知県名古屋市
1977年創業・2015年承継 
太美工芸(たいびこうげい)株式会社 代表取締役
 https://www.taibi.co.jp/
 
Amazon 太美工芸webショップ
 https://amzn.to/3f5qDyB
太美工芸 楽天市場店
 https://www.rakuten.co.jp/taibikougei/
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将来は家業を継ぐことを大学4年生の時に決意した野田さん。
卒業後6年間、関東のスクリーン印刷会社で修業を積み、
2004年、父親が創業した特殊ステッカーのスクリーン印刷専門会社に就職。
それから11年を経て、代表取締役に就任した。

「創業者である父と、息子である2代目の僕。
御多分に漏れず世間並みに、親子のすったもんだはありました(笑)。
でも、ピンチはまさに今です。
新型コロナの影響で、今年の売り上げは激減していますから。

うちは特殊印刷なので、顧客の営業さんが他社から受注し、
お仕事を回してくださる、いわば下請けです。
営業さんが以前の様に、お客さんの元へ出向けなくなって数カ月、
うちもですが、営業さんがさぞ困っているだろうなぁと。
僕らに何かできないかと考え、
この3月から、話題提供のための商品開発をしています。

実は、代表を継ぐ前年に、うちの特殊技術を知ってほしいと、
自社オリジナル製品『必勝だるま色紙』を僕の主導で始めていました。
とはいえ本業が忙しく、自社商品の企画や販売に充てられる時間は就業後。
起業家仲間にも手伝ってもらって、以降もコツコツと続けてはいたのです。
本業が激減した今、できることは、これだなと。

手始めはソーシャルディスタンスのステッカーでした。
ただ、フロアステッカーは、他社でも製造できるので、
次に、うちならではの技術でと、コンクリやアスファルト用、
再剥離タイプを販売。続いて、社員のアイデアで、
置き配ドアノブプレートなども揃えました。
営業さんが、このご時世だからこその話題で、顧客にコンタクトできる。
そんな話題提供ができる商品を、と考えたのです。
ほかにも、デザイナーやイラストレーターとのコラボで
キャラクター展開をしたり、
社内でも、社員には普段とは違う工程を学ぶ機会を増やしたり、
商品企画の定期会議を設けたり、
起業家の友人に、ECサイトのアドバイザーとして協力してもらったりと、
今できることを、今を活かせることをやっているところです。

うちの強みを活かし、社員たちのアイデアや視点を活かして、
人とのご縁を大切にして、コツコツ、です。
何かを売らなくては、ではなく、うちができること、すべきことを。
小さくても光る、珠のような会社がいい。そう思っているので」

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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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野田さんのお話の中にも出てくる『必勝だるま色紙』。私も持って
います。ダルマをプリントした色紙に、目玉シールが2つ同封されて
います。確か願掛けの際に目玉を1つ貼り、成就したら残りを貼る、
という流儀だったと思います。このオリジナル商品の販売網を広げ
た当時、野田さんは社長を引き継いだばかりでした。本業で多忙な
中、こんな取り組みまでする彼を見て、「ちょっと飛ばしすぎかな」
と心配になり、飲み屋に呼び出して「あまり頑張りすぎないように」
と、余計なことを伝えた記憶がありますが、本当に余計でした。こ
の時のチャレンジがあったからこそ、コロナ禍に屈しない今の彼が
あるのですから。今回のような、いわば想定外のピンチにおいて役
立つのは、やはり過去の経験です。「あれを、今やればいいんだ!」
の「あれ」があるかないかで展開は大きく異なります。多少飛ばし
すぎであっても、自ら考えて頑張り、実現した事柄は、必ずその経
営者の血となり肉となることをあらためて学んだ気がします。今は
本当に大変な日々でしょうが、時代に即した挑戦をこれだけ重ねて
いけば、必ず活路が開けるはず。野田さん自身のダルマに、二つ目
の目玉が貼られる日も、そう遠くない気がします。(ますだ)


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お知らせ1 東京新聞に掲載
テレワーク支援&地域自治体応援
「バーチャル背景ふるさとメイシー」
登録無料 全国の市区町村募集! 
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前号のNICeメルマガでお知らせした平井良明さん(株式会社イーハ
イブ 福岡県)開発、オンライン会議用新バーチャル背景メイカー
「バーチャル背景ふるさとメイシー」が東京新聞の記事で紹介され
ました。なお引き続き、ご当地の写真素材を提供くださる自治体を
募集しています。参加登録費用は無料です。全国市区町村の自治体
のみなさま、どうぞご活用ください。
○記事&詳細はこちら
 https://www.smappon.jp/119130.html


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お知らせ2 応援ご協力お願い
ふるさと納税クラウドファンディング
岩手県普代村(ふだいむら)GCFプロジェクト
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東日本大震災の大津波から、村と村民を守った岩手県普代村の普代
水門。そのストーリーを絵本にし、その教訓を次世代につなげてい
くことを目的としたガバメントクラウドファンディング(GCF)プロ
ジェクトがスタートしました。普代村と追手門学院大学(大阪府)
の学生による企画です。ご協力・ご声援よろしくお願いします。
○詳細はこちら
「普代村GCFプロジェクト」
 https://www.furusato-tax.jp/gcf/855
 
紙芝居で伝える震災の教訓 普代村紙芝居プロジェクト
(追手門学院大学 地域創造学部)
https://www.youtube.com/watch?v=AuvG-VcmLAg&t=44s

普代村東日本大震災記録誌
https://www.vill.fudai.iwate.jp/docs/2017030300107/

広報ふだい(平成23年3月津波特集号 NO.586)
http://kunoheinsatsu.sakura.ne.jp/kohofudai/2303/f2303.pdf
 
 

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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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コロナに大雨に猛暑と、気が抜けない夏ですが
みなさん、体調はいかがですか?
今夏は例年以上にスタミナ強化&栄養をと、
つい先日、赤紫蘇ジュースを初めてつくってみました。
煮出したお鍋の中は黒い液体ですが、レモンを絞って入れると、
一瞬で美しい琥珀色に! まるで理科の実験のようでした。
絞った後の大量の赤紫蘇も、もったいないので
レシピを検索して、ゆかりとふりかけに生まれ替えました。
このふりかけづくりで大活躍した食材が、
お知らせ2でご紹介した普代村の名産「すき昆布」です。
ふだん猛暑でもなくならない食欲が、さらに増しそう。
みなさんも、夏バテ予防なさってくださいね。

梅雨明けまでもう少し。雨への充分すぎるご警戒を。
次号は7月21日頃に配信の予定です。
(NICe広報・岡部)

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 増田紀彦代表およびNICe会員への講演・取材
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■ TEL&FAX (03) 6316-9029
■ Email: jimukyoku@nice.or.jp
■ 代表理事 増田紀彦

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