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新たなつながりで誕生した新たなビジネス事例、その起点となる発想と実現へのポイントを紹介
「事例に学ぶ! 新事業実現法」第12回 /菅沼之雄さん(愛知県名古屋市)現在&未来の起業家たちを応援する「縁の下の力持ち」。自ら考え、学び、生きる力を伸ばす学習塾運営へ


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    「事例に学ぶ! 新事業実現法」

     第12回
     現在&未来の起業家たちを応援する「縁の下の力持ち」
     自ら考え、学び、生きる力を伸ばす学習塾運営へ


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 愛知県名古屋市/NICe正会員・菅沼之雄(すがぬま・ゆきお)さん
 株式会社エープランナー 代表取締役
 http://www.a-planner.jp

 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/members/members-tokai
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◆人つながりで舞い込んだ学習塾経営

最近の子どもは夢がないと言われるが、大人はどうだろう?
語るには気恥ずかしく、頭に描くことさえ非現実的と思っていないだろうか。

子どもの頃の夢は、映画『ゴジラ』シリーズに登場する
ミニラになることだった、という菅沼之雄さんも、以前はそうだった。
だが、今は違う。堂々と夢を追いかけている。

菅沼さんは経理・事務代行業の(株)エープランナーを経営する一方で、
2012年から教育事業へと進出し、全国にフランチャイズ展開している
ワン・ツー・ワン個別学院 春日井西部校のオーナーとなった。

きっかけは「棚からぼたもち」と菅沼さんは笑うが、
これまで数々の社会貢献活動に取り組んでいるだけあって、
人望も厚く、ネットワークも広く、
その“棚”のサイズは自他ともに認めるほど、でかい。

菅沼さんは、東海エリアの中小企業ビジネスの祭典、
「N-1グランプリ」の実行委員長を歴任してきた人物だ。
そのイベントの出展者のひとりから、「学習塾オーナーの体調が悪く、
引き次いでくれる人はいないか」と相談を受けた。
聞くと、投資額は思ったより低く、すでに教室もあり、生徒もいる。
基礎学力の向上を大切にする本部の経営方針も、
映像を使った授業スタイルにも共感した。
ならば自分がと、菅沼さん自身が経営を引き継ぐことに。


◆起業家応援をとおして見えてきた、自立できる教育の重要性

相談からわずか2カ月後の2012年5月、学習塾経営を開始。
さらに2013年3月には、2校目となる平針校の経営も受け持った。

多忙な身でありながら、なぜ教育事業に? しかも2校も?
もともと教育事業が夢のひとつだったからだ。
経験の少ない起業家や経営者を熱く応援してきた菅沼さんにとって、
さらに若い世代へ、子どものうちから、と思いを馳せたのは自然なこと。

「大人になると、どこか自分の可能性を狭めてしまう。
だけど子どもの頃から起業家視点を持てたなら。
選択肢はもっと広がるし、夢も語れる。その夢を応援したい。
そのために将来、教育事業にもたずさわりたいと思っていたのです」

教育事業を始めたいと意識したのは数年前。
同時期、菅沼さんは会社の経営理念を「縁の下の力持ち」と定めた。


◆経営理念を定め、ビジョンを明文化したことでつながった過去と未来

それは、菅沼さんの会社で初となる男性社員を雇用した時のこと。
自分の右腕とするつもりで期待していたが、
わずか1カ月で退職してしまう。その原因は何だろうと自問した時、
ビジョンも思いも伝えきれていなかったことに気付く。
ここで一度、考えなくては!と、
なぜ会社を設立したのか、その前に、なぜ自分は起業したのか。
何がしたかったのか、この先、何がしたいのかを、
実現可能性を度外視して、思いのままに書き出してみた。
すると、やりたいことが200項目以上にも。
その中のひとつにあったのが、若い世代の起業家育成、教育事業だ。

夢を語るのは恥ずかしいと冷めた目で見ていた時期もあった。
しかし、“夢”を“目標”として考えると、
身近なところから着手し、徐々にその先へ、というようにして
夢に向かっていけるのではないかと菅沼さんは言う。

さて、いよいよ明後日の11月23日、
「第4回 N-1グランプリ」が名古屋市で開催される。
今回も実行委員長を務める菅沼さんの「縁の下の力持ち」ぶりを
会場のあちこちで目にすることができるだろう。
いつの日か、塾の生徒がこのイベントに参加する姿を描いて、
ミニラのミライへの夢は広がるばかりだ。


2013.11.21 
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.12

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