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pickup!NICeな仲間の日記から
Column
全国各地の異なる業種・地域・世代の人たちが集う NICe の SNS の中から、毎月選ばれる「月間最優秀日記」を紹介しています。起業家や経営者、支援者、起業副業準備中の人たちの実体験や発想、日常のひとこまから、学びと刺激をもらえます。
pickup! NICe日記 第70回 石田恵海さんの「独立心はこどもから学べ!」



【増田紀彦の講評】
講評:タイトルだけを見ても、言わんとすることが強烈に響いてきま
す。世の大人たちは、独立心に蓋をして、本当は不本意だったり不得
手だったり、あるいはそれをするための条件が不利だったりするにも
かかわらず、一定の対価と保証を提示されれば、「ま、いいか」と考
え、さほどしたくもないことに日々を費やしていきます。いいとか悪
いとかは言いませんが、そういう人生、とても幸福には思えません。
好きなことに没頭し、あるいは、得意なことに熱中する少年少女たち
の姿と大人の姿はあまりにも異なっています。「そうは言っても、大
人とこどもは違う」と言うのなら、それは、「大人はこどもと違って、
幸せであることを諦めている」というふうに聞こえてしまいます。で
も、大丈夫です。まだ間に合います。筆者のエミールさんが言うよう
に、どう生きるのが幸せなことかは、こどもたちから学べます。彼ら、
彼女らの行動をよく見てみましょう。そこに、日々をワクワクして過
ごしていた、遠い日の自分を必ず見出せるはずですから。



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   「pickup! NICeな仲間の日記から」第70回
   
   12月最優秀日記 
   石田恵海さんの「独立心はこどもから学べ!」   
   
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合う
NICeのSNSの投稿から、今回は、増田代表が選んだ
2018年12月 月間最優秀日記をご紹介。

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先日のNICe祭り、やっぱり参加してよかった!

NICe頭脳交換会では、
「日本人の独立心を向上させるためには、
何が必要なのか?」をテーマに
みんなで考える場があったのだけど、
同行したうちの子が歩きたくてしょうがない感じで、
私はその輪には入らせてもらえませんでした……(T_T)

でも、聞いていて、ん?と思うこともあったので、
ここに書いておきたい。


「教育が大切」というのをよく話されていて、
私もそれに関しては同感なこともあるけれど、
こどもへの教育という話で、
こどもがあたかも独立心がないみたいに語られていることに
とっても違和感があった。

あのさー、こども、独立心のかたまりだよ。
こどもの独立心を壊していくのは、
こども自身じゃなくておとなだよ。

どうやってこどもの独立心を育てるか、なんて
ちゃんちゃらおかしい。
どうやってこどもの独立心を
おとなたちが壊さないでいられるかを考えたほうがいいよ。

そう言いたい気持ちをグッとこらえて、
私は歩き回る三男の後を追いながら、涙目になっていた。

「教育」をテーマに話をすると、
必ず荒れている学校の現場の話や
おとなから見てイケてないこどもの態度
というのが出てくるけれど、
そういう荒れた学校やイケていないこどもに
こどもをしているのは、こどもたち自身ではなく、
おとなたちがつくった仕組みやシステムや社会だ。

なのに、こどもたちが悪いかのような表現を聞くのは、
どうにも耐えられないところが私にはある。

弊袋ではこれまで2回、「古民家こども市」として
こどもたちによるマルシェを開催してきたのだけど、
あんまりにも面白いから、
来年から年3回ほど定期開催することにした。

八ヶ岳はマルシェ流行りで、今週末もうちの古民家使って
クリスマスマルシェが開催されるのだけど、
こどもたちのマルシェの面白さには負けると思うんだよね。

でね、ビジネスに長けたおとなとかがさ、
「こども市を通して、こどもたちは集客や宣伝とか、
継続して事業やるには……っていう視点を養って、
店を出せばお客さんが来て売れるわけじゃないんだぞ!
ということを学んだほうがいい」
なんていういらん意見くれたりするんだけど、

そんなこと、こども、めちゃくちゃわかってますから!
いい活動とかいうのならば、
こどもの店でもっと買い物していくのがおとな!
と思いながら、ニヤニヤ聞いているわけです、私は。


私が一番こどもすごい!と思ったのは、
業種を簡単に変えるということ。

おとなはスープとパンで前回出店したのに、
次は射的屋で出店する、
なんていう人はいない。

けど、こどもは難なくする。

そういう勇気って、おとなはないけど、こどもはある。

しかも、聞くと、なぜその業種にするのかという意味や
勝算がこどもなりにちゃんとあったりして、
そこがまた素晴らしい!

うちの子たちも毎回出店していて、
長男は他のこどもマルシェにも出店して
商売の腕を磨いているのだけど、
そういうお友達同士や兄弟の会話を聞いていると
「おまえの店が売れないのは看板が見づらいせいだ」
「もっと2個セットとかにしたほうが買いやすい」
「射的だけじゃなくて、ゴム鉄砲つくる(ワークショップ)のも
やったほうがいい」
「ペットボトルキャップゴマをつくるテープは
ピンクとか赤とかも使うと女の子も来る」
とか、具体的でめっちゃいいアドバイスをしあってる。

クレープシュゼット屋さんを
他のこどもマルシェでも出店している子は
フランベすることで、注目してもらうことを狙ったり、
いい値段にするためにグランマニエ(オレンジリキュール)を
使うとか、
コスパ考えて無添加オレンジジュースにするとか、
お客様を待たせないために仕込みの段階で
しっかり焼いておくとか、
回数を重ねるごとに試行錯誤しながら、パワーアップしている。

ここでもう1回、これ読んで。

「こども市を通して、こどもたちは集客や宣伝とか、
継続して事業やるには……っていう視点を養って、
店を出せばお客さんが来て売れるわけじゃないんだぞ!
ということを学んだほうがいい」

ホントにいらん意見でしょ?

こどもはビジネスを知らないと思っているのだろうけれど、
こどもだって、街に行くし、お店屋さんに行くし、
買い物だってしているわけで、
その子なりに商売としてお店を見た時の
大切なポイントやこだわりがあって、
こどもの遊びの商売だからなんて、まったく侮れない。

独立心をどうこどもにつけるか、じゃなくて、
独立心はこどもから学べ!だと私は思う。

そういうわけで、
こどもたちの簡単に業種を変える勇気を見習って、
2・3月のオフシーズン、
弊袋はフレンチをやめて、日本料理店やることにしたんだー!

きっと2カ月の日本料理店経験が、
この後フレンチに戻った時に生きると思うと
楽しみすぎる!

2018年12月13日 投稿
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 山梨県北杜市/NICe協力会員・石田恵海(いしだ・えみ)さん
 つくるめぐみ(Terroir愛と胃袋)女将
  
 NICe会員情報はこちら
 /category/category/members/members-koshinetsu
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※これまでの月間最優秀日記はこちら
 /nicediary
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