増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」137 セグメンテーションは、4分割で
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<最近の提案> セグメンテーションは、4分割で
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セグメンテーションは、事業を計画し遂行するうえでの重要な取り組みだ。
つまり、何を売るのかにも増して、誰に売るのかが、
事業の成否を分ける重要なファクターになる、ということである。
もっとも、一口にセグメンテーション(細分化)と言っても、
市場を分類する方法はいろいろある。
・地理的分類(例)海の近くに住む人か、山奥に住む人か
・心理的分類(例)買い物好きか、倹約家か
・状況的分類(例)仕事中のビジネスマンか、昼休み中のビジネスマンか
また、既存客に対しても、購買行動(履歴・方法・態度など)をもとに、
セグメントを見つけ出していくことも可能だ。
さて、もうひとつ。
恐らく、この方法がもっとも知られているのではないかと思う。
・人口動態的分類
年齢、世代、性別、家族構成、職業などの要素で市場を分けていく方法である。
だが単に、「女性を狙う」では、対象が広すぎてどうにもならない。
そこで、各要素を組み合わせていく。例えば、
「フルタイム勤務している30代のシングルマザーを狙う」。こうすれば、
この人たちが購買してくれそうな商品やサービスが浮かんでくるはずだ。
さて、以上は、大半の人が理解している話だろう。ここからが本論。
例えば性別なら男女、あるいは世代別なら老若になる。
が、この二分割方式では、「おいしいセグメント」を見逃す危険がある。
人口動態は4分割で考えよう。つまり、
男らしい男、女らしい女、男っぽい女、女っぽい男、あるいは、
年寄りらしい年寄り、若者らしい若者、年寄り臭い若者、若々しい年寄り、など。
この視点は、地理的分類にも導入できる。
農村に住んでいるのに、都会にあるようなマンションで暮らしている人、
都会に住んでいるのに、畑をつくって農作業に汗を流している人、とか。
要は、矛盾もしくは対立する要素を備えている人たちを忘れるな、
ということであり、さらには、そういう人たちは少数派になりがちなので、
既存の商品やサービスに対して満足度が低く、
「もっと自分にぴったりのモノ(コト)はないか(買えないか)」と、
日頃からアンテナを高く上げて生活している可能性が大なのである。
というわけで、セグメンテーションは4分割で、と心得よう。
ちなみに私は、体は老人、心は中学生の、やや、おばさんぽいおじさんだ。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第137号(2017/12/7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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