Vol.61【増田紀彦の視点・NICeなビジネスプランコンテストを、日本の隅々にまで】
・
■□■───────────────────────────■□■
2017.12.21
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.61
起業支援ネットワークNICe http://www.nice.or.jp/
■□■───────────────────────────■□■
このメルマガは、NICeユーザーに限らず、
NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、中小企業支援・創業支援機関、
一次産業支援機関の方々へ送信しています。
┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
【1】「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」
厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、
増田代表が送る、視点・分析・メッセージ
第50回
NICeなビジネスプランコンテストを、日本の隅々にまで
【2】 「pickup! NICeな仲間の日記から」
【3】 NICe日記2017 年間グランプリ発表
【4】 最新情報
第5回NICeなビジネスプランコンテスト 本選結果
など4本
【5】 活動予定 NICeの主な勉強会
【6】 お知らせ:2本(愛知県・東京都)
NICeなビジコン入賞者の催事情報
■□■───────────────────────────■□■
「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」
第50回
NICeなビジネスプランコンテストを、日本の隅々にまで
■□■───────────────────────────■□■
【第5回ビジコンは、男女ほぼ同数がエントリー】
今年で5回目を迎えたNICeなビジネスプランコンテスト。
エントリーは過去最高の121件。
特筆すべきは、その内訳が男性61件、女性60件と、男女ほぼ同数だったことだ。
その勢いどおり、ファイナルステージに進んだのも、5名中4名が女性だった。
これまでも毎回、ファイナリストに女性が含まれてはいたが、
過半数を女性が占めたのは、今回が初めて。
そして、グランプリと準グランプリを獲得したのも、やはり女性だった。
【グランプリは、圧倒的共感を生んだ「学校では学べない社会体験」の提供】
イベント参加者全員の投票の結果、グランプリに輝いたのは、
愛知県名古屋市の佐々木亜由子さんによる、
『子どもの「やりたい」を見つける! 学校では学べない社会体験! 』だ。
一見、ボランティア活動のようにも映るタイトルだが、
佐々木さんは、事業の意義を十二分に訴えた上で、
どのように収益化していくかもしっかりとプレゼンし、
事業内容への共感と、プランとしての高評価をつかんだ。
佐々木さんは、こう訴えた。
「子どもが社会を体感し、将来の選択肢を広げられる、
ストーリー性のある体験型の教育サービスを提供したい」と。
実に的を射た主張である。
【子どもの「将来の選択肢」を広げることこそ、豊かな未来の基礎】
かつての日本の子どもたちは、自ずと多彩な職業に触れることができた。
私自身の経験を振り返っても、徒歩圏内に農家があり、町工場があり、
商店があり、旅館があり、工務店があり、寺院や神社があり、
医療や教育、鉄道や役場、会社や農協に勤務する人たちの家庭があった。
その環境で育つ友人たちとの付き合いの中で、特に意識することなく、
子どもの私は、職業に対する「向き不向き」や「好き嫌い」を判じていた。
しかし、高度経済成長期からバブル経済期にいたる過程で、
日本の「地域」は、その多様性をほぼ失ってしまった。
工場街、商店街、オフィス街、住宅街……。
経済効率だけを追求した国家的なゾーニング戦略の結果、
日本の国土はきれいに色分けされ、
子どもたちは、地域において「同じ色」しか見ることができなくなった。
これでは職業観を形成することは難しい。
だから現代は、子どもたちに対し、意識的に選択肢を見せてあげる必要がある。
子どもたちの幸せは、親の幸せの元であり、社会の幸せの元である。
佐々木さんのプランは、本当の意味での豊かな日本を再生するための挑戦である。
【準グランプリは、地方移住女性が挑戦する「地ビール」づくり】
準グランプリに輝いたのは、新潟県十日町市の高木千歩さんによる、
『クラフトビールで町おこし 「妻有ビール」プロジェクト』だ。
妻有は「つまり」と読み、新潟県十日町市や津南町一帯を指す古い呼称。
同地域は、日本有数の豪雪地帯であるが、その雪解け水が、
「魚沼産コシヒカリ」のブランドで知られる美味しい米を育て、
その美味しい水と米が、絶品の日本酒を生み出しているのはご存じの通り。
しかし、妻有地方には、地ビールがなかった。
「ないなら、作ろう」と、酒造素人の高木さんが壮大な計画にチャレンジした。
その夢の大きさと、それを実現に至らせる緻密さが、会場の評価を獲得した。
年が明けてそう時間を経ず、妻有ビールは完成・発売になる。
【2年連続で「地域おこし協力隊員」のプランが高評価獲得】
ちなみに高木さんは東京出身だが、ご両親の出身地である新潟県十日町市に、
地域おこし協力隊員として移住。そこからこの挑戦が始まった。
記憶に新しいが、昨年開催した「第4回NICeなビジネスプランコンテスト」で、
グランプリに輝いた群馬県の萩原涼平さんも、地域おこし協力隊員だ。
地域おこし協力隊は総務省が支援する活動で、今年でスタートから9年となる。
その中から、高木さんや萩原さんのような人物が輩出されたことは、
同活動の意義深さの証左かもしれない。
【迫力満点だった、優秀賞3つのプラン】
優秀賞は以下の3名の方々によるプランだ。
小倉健二さん(埼玉県)
NSCパワーアッセンダーで3つの守るを実現する。
(1.インフラを守る。2.人命を守る。3.ドローンやロボットを守る。)
川野真理子さん(東京都)
首都圏の飲食店にふるさと応援団が集う
拠点から始まる「何度も行く!ファンを作る!地域創生事業」
松山久美さん(愛知県)
「まちの保健室」づくり
妊娠・出産を経験した女性のための健康サポートシステム運営事業
小倉さんは独自開発した小型のパワーアップセンダーの実物を示しながら、
高所作業や難所作業を安全に遂行するための技術の価値を訴えた。
川野さんは、10年目を迎えたレストラン「なみへい」を一区切りさせ、
次の10年に向けた新たなチャレンジを開始すると宣言した。
松山さんは、行政や企業の「産後ケア」の不十分さを指摘し、
自らが中心になって、その問題を解決する事業を起こすと意欲を伝えた。
【生で5組のプレゼンテーションを聞けた参加者たち】
一次選考、二次選考を経て、12月9日にファイナルステージが行われた、
第5回NICeなビジネスプランコンテストは、上記の結果をもって閉幕した。
栄誉に浴したファイナリスト5名が得たものの大きさは言うまでもないが、
ある意味、もっとも、「いい思い」をしたのは、
その5組の素晴らしいプレゼンテーションを生で聞き、
その5つのプランに対して真剣に順位をつけた、
100名を超す会場の参加者たちだったのではないだろうか。
こういう経験をして、刺激を受けない人など、いるはずがない。
私たちはこれからも、NICeなビジネスプランコンテストを通じて、
日本の隅々にまで、起業の喜びを浸透させていこうと思う。
<一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>
■□■───────────────────────────■□■
「pickup! NICeな仲間の日記から」
第56回
石田恵海さんの『飲食バイトの時給はなぜ15分単位なのか?』
■□■───────────────────────────■□■
全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合う
NICeのSNSの投稿から、今回は、増田代表が選んだ
2017年10月 月間最優秀日記をご紹介。
───────────────────────────
うちは最初、グーグルカレンダーを入れて、
退勤管理をスタッフの自主性に任せていたのですが、
みんな30過ぎてるのに、びっくりするくらい自主管理ができないので、
やむを得ず、iPadにタイムカードアプリを入れて
退勤管理をしはじめました。
そうした途端、まかないの前に、休憩時間として
タイムカードを押すのをいい大人が渋っているので、
もう情けなくなってきて、
見かねて昨日、「15分単位のきりが悪いから待ってるの?」と
聞いたら、そうだと言うのです。
15時56分だと、15時45分に切り下げられるから、と。
「えっ、ちょっと待ってよ!うちはずっと切り上げだよ。
切り下げって違法じゃない?」
そう言うと、
普通、どの店も飲食店は
切り下げだとスタッフ全員が言うのです。
マジかー!?
不安になって、私が普段計算している表を見たら、
やっぱりちゃんと切り上げ方式だったので、ホッとしました。
と同時に、っつーか、なんでそもそも15分単位なの!?
という疑問が湧いてきました。
三茶時代から15分単位だったのですが、
私自身が15分単位を導入した理由を考えたのですが、
その根拠が浮かんできません。
ググってみても、15分単位にする理由は
計算が細かくないからという内向きな発想のものしかなく、
他にメリットは何も思い当たらないし、
15分単位のために、タイムカードを押すのをためらって
時間つぶす人がいることで、士気が下がったりして、
全然いいことなんてないじゃん!と思ったのでした。
そっか、慣例かー。
というわけで、タイムカード打刻時刻どおりの
1分単位の時給計算にすることにしました。
これによって、タイムカードを押すのを渋るようなことも減るでしょうし、
スタッフは喜んでいますが、
結果的に人件費は下がるだろうと思うのですよね。きっと。
なんで、気づかなかったんだろう?
他にもこんな慣例、いっぱいありそうだよなー。
※2017年10月12日投稿
┌───────────────────────────────┐
山梨県北杜市/NICe協力会員・石田恵海(いしだ・えみ)さん
株式会社つくるめぐみ 代表取締役
Terroir愛と胃袋 女将
NICe会員情報はこちら
http://www.nice.or.jp/category/category/members/members-koshinetsu
└───────────────────────────────┘
■□■───────────────────────────■□■
「pickup! NICeな仲間の日記から」
2017年 年間グランプリ発表!
■□■───────────────────────────■□■
NICeのSNSの中から、増田代表が選んだ月間最優秀日記を
「pickup! NICeな仲間の日記から」と題し、
ご本人の了解を得て、メルマガで紹介しています。
そして、この1年間の月間最優秀日記 12作品を候補として、
NICeユーザーの投票により、2017年 年間グランプリを決定。
12月9日開催のNICeつながり祭りで発表・表彰式を行いました。
○準グランプリ
上久保瑠美子さん
7月 月間最優秀日記「デキル女」
※全文はこちらに公開
http://www.nice.or.jp/archives/40147
◎グランプリ
長柴美恵さん
4月 月間最優秀日記 「「立ち上げの3年」を4つ目の事業で実感」
※全文はこちらに公開
http://www.nice.or.jp/archives/39443
■□■───────────────────────────■□■
NICe最新情報→ http://www.nice.or.jp/info
■□■───────────────────────────■□■
《Mr.NICe》 12月14日更新
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」133
<最近の発見> 想像力と創造性の問題
http://www.nice.or.jp/archives/40554
───────────────────────────
《News》 12月11日更新
グランプリ決定! 第5回NICeなビジネスプランコンテスト
http://www.nice.or.jp/archives/40532
───────────────────────────
《Mr.NICe》 12月7日更新
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」132
<最近の提案> 「お急ぎではない方」用のレジを!
http://www.nice.or.jp/archives/40494
───────────────────────────
《report》 12月3日更新
NICe協力 産業サポート白河主催
女性のためのプチ起業セミナー第6回(最終回)開催報告
http://www.nice.or.jp/archives/40392
───────────────────────────
■□■───────────────────────────■□■
NICeのリアル活動 イベント、勉強会等のお知らせ
http://www.nice.or.jp/real_schedule
■□■───────────────────────────■□■
1月18日(木)千葉市、1月21日(日)さいたま市、1月28日(日)千代田区、
2月14日(水)大阪市、3月21日(祝)新潟市ほか
一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
防災備蓄準備のための基礎知識を学ぶ
「防災備蓄収納2級プランナー」講座(NICe後援)
───────────────────────────
1月25日(木) 第56回広報勉強会(NICe後援)
「クラウドファンディングを利用したPR」
───────────────────────────
2月10日(土)一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
SBS(Stock! Beauty & Smart)初セミナー(NICe後援)
第1回【自分と家族を守る備えの極意】
───────────────────────────
2月15日(木)N1グランプリRED ビジネスプランコンテスト
同時開催 起業家フォーラム2018(NICe後援)
───────────────────────────
2月27日(火)2月28日(水)東京都千代田区
一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会主催
専門知識を学び、防災備蓄プランを提供する
「防災備蓄収納1級プランナー」講座(NICe後援)
───────────────────────────
3月17日(土)NICe頭脳交換会inいわき
┌───────────────────────────────┐
上記はSNS登録を問わずご参加いただけます。
詳細はこちら予定一覧
http://www.nice.or.jp/real_schedule
これまでの開催レポートはこちら
http://www.nice.or.jp/real_all
└───────────────────────────────┘
■□■───────────────────────────■□■
お知らせ1
NICeなビジネスプランコンテスト入賞者の進捗&催事情報
12月25日(月)名古屋・千種で全国子どもプレゼン大会
■□■───────────────────────────■□■
NICeメルマガvol.54の「NICeなビジネスプラン誕生秘話」第5回に
http://www.nice.or.jp/archives/39070
登場いただいたプレゼンジャパン代表 梶田香織さんが、
12月25日(月)名古屋市の千種文化小劇場で、第3回目となる
「全国子どもプレゼン大会(トレーニング付き)」を開催します。
出場者募集中!詳細・申込みはこちら
http://kajitakaori.blog.fc2.com/blog-entry-2948.html
■□■───────────────────────────■□■
お知らせ2
NICeなビジネスプランコンテスト入賞者の進捗&催事情報
2月10日(土)東京・池袋で、防災備蓄イベント開催
■□■───────────────────────────■□■
NICeメルマガvol.56の「NICeなビジネスプラン誕生秘話」第7回に
http://www.nice.or.jp/archives/39497
登場いただいた一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会 代表理事
長柴美恵さんが、2月10日(土)東京池袋にて、
協会初イベント「SBSセミナー第1回【自分と家族を守る備えの極意】」を
開催します。防災×収納備蓄 2人のスペシャリストによるダブル講演など。
詳細・申込みはこちら
https://www.bichiku-shunou.or.jp/sbsseminar
■□■───────────────────────────■□■
┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
12月9日に東京で開催した「NICeつながり祭り2017・
第5回NICeなビジネスプランコンテスト本選」。
NICeの年に一度の大きなお祭りにふさわしく、
北海道、東北、関東、北陸、東海、関西から、
100名を超える方々が結集しました。
日本政策金融公庫さんの大会議室は
熱気と笑顔に包まれ、あちらこちらで新しい出会い、
新しいつながりが生まれていました。
ご来場のみなさま、ご声援くださったみなさま、
どうもありがとうございました。
そして、次のNICeイベントも発表されました。
2018年3月17日(土)NICe頭脳交換会inいわき(福島県)です。
みなさん、どうぞご予定に入れてくださいね。
次号の「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンは、
1月22日に配信予定です。
(NICe広報・岡部)
┌───────────────────────────────┐
増田紀彦代表およびNICe会員への
講演・取材依頼は、こちらフォームからどうぞ
http://ws.formzu.net/fgen/S41692880/
└───────────────────────────────┘
┌───────────────────────────────┐
NICeのSNSは登録も利用も無料です。
登録ご希望の方はこちら「初めての方へ」をご覧ください。
http://www.nice.or.jp/first
ご不明点はこちらQ&A、またはメールにてお問い合わせください
http://www.nice.or.jp/about_sns
Email :jimukyoku@nice.or.jp
└───────────────────────────────┘
┌───────────────────────────────┐
メルマガのバックナンバーズ 一覧はこちら
http://www.nice.or.jp/archives/22957
メルマガの登録および解除はこちら
http://www.nice.or.jp/archives/13068
└───────────────────────────────┘
■□■───────────────────────────■□■
つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!
■ 発行: 一般社団法人起業支援ネットワークNICe
■ 〒152-0001 東京都目黒区中央町2-6-8-1F
■ URL:
http://www.nice.or.jp/
■ Facebook:
https://www.facebook.com/nice.or.jp
■ TEL&FAX (03) 6316-9029
■ Email: jimukyoku@nice.or.jp
■ 代表理事 増田紀彦
■□■───────────────────────────■□■
Copyright(C) NICe
■□■───────────────────────────■□■
Google+