一般社団法人起業支援ネットワークNICe

ユーザーログイン
最新イベント


産業サポート白河主催「女性のための起業セミナー 実践編」 開催速報





2016年12月3日(土)、一般社団法人産業サポート白河主催の「女性のための起業セミナー実践編」が東白川郡棚倉町で開催され、NICe増田紀彦代表理事が講師を務めました。これは「私らしく働きたい、自分の好きなことをカタチにしたい」という、起業に興味を持つ女性を対象にしたセミナーで、8月と9月は白河地区で、11月と12月は棚倉地区で開催しています。今回は、棚倉地区での第2回・実践編として、「商品開発を経て、強いビジネスを起こそう!」をテーマに学び合いました。


▲産業サポート白河 副所長 鈴木一隆さんのごあいさつでスタート


増田代表は最初に、前回11月開催・基礎編「地域資源を活かして、売れる商品をつくろう」のおさらいをかねて、問答と笑いを交えながら本題へ。前回の後半で行ったアイデアワーク(県南地域の資源&一般的に人気の定番メニューを組み合わせてヒット商品を全員で考案)を振り返り、売れる商品をつくるための重要ポイント&視点、そして“誰へ・何を・どうやって”の“誰へ”を念頭にしたことで、『どこにでもあって普通、不利、負けている』と思われがちな「普」「不」「負」を、「富」に大逆転した地域ビジネス事例を挙げて、次のように語りました。

「どうしても売る側は、自分都合で商品をつくりたくなってしまいがちです。が、買う人の気持ち、買ってくれるお客さんは誰なのか、を強く意識しましょう、という点を前回学びましたね。今日はさらに、商品開発について深めていきます」と語り、そもそも商品とは何か、商品を構成する3つの要素を掘り下げていきました。


3つの要素について理解を深めるため、具体的な1商品をもとに、3要素を書き出してみました。書き出すことで、その商品は“誰へ”を念頭に商品開発されたのか、明確になっていきます。また、たとえロングセラーの定番商品であっても、“誰へ”は時代ともに変化し、その変化に伴い、メーカーは購入してほしい客層に合わせてパッケージやネーミングも変化させている事例が紹介されました。普段、店頭などで見慣れているなじみの商品が、企業努力によりさまざまに変化し、商品の中身も外もリニューアルしている!そんな裏事情に、参加者からも驚きの声があがります。なにげない商品のデザインやパッケージの色使い、商品名の文字ひとつとっても、それぞれにちゃんと意味付けがなされていることを学びました。

続いて、“誰へ”を念頭にリニューアルされた商品例が紹介され、その背景と、課題克服のための視点、アイデアのポイント、商品構成3つの要素などを細かく確認していきました。


さらに、「ブランド」について学び、ブランドとはそもそも何か、ブランド化により成功した商品開発例をもとに深めていきました。
まずは商品開発のスタートである“誰へ・何を・どうやって”を、どのような視点から考えついたのか。次に、商品開発の過程での試行錯誤、店頭販売を想定した陳列実験など、ひとつの商品が誕生するまでプロセスを見ていきました。また、ブランド化する際の注意点、ブランド保護の観点などもわかりやすく解説。さらに、強いビジネスを起こすためのマーケティング演習として、身近なコーヒーと美容院を題材に意見を出し合い、ベネフィットの考え方・とらえ方、問題点の洗い出しとその改善により差別化要因にできること、また、同業者に限らず見えない競合が存在すること、さらに問題点の改善+代替要素を組み合わせることで、より競争優位に立てることなど、実践的なポイントを学びました。




最後に増田代表は、レジュメの最終ページ・起業のための基本プラン6つの必須項目を示し、「この6項目が埋まるように、書けるように、夢を持って、いつか起業を実現していただきたいです。2日間、楽しく学び合えました。こういう会で顔を合わせ、同じ志を持つ人と知り合うことはとても大切です。自分ではわからない、自分では当たり前のことも、傍目八目(おかめはちもく)でアドバイスし合えます。また来年、勉強会でお会いしましょう」とエールを贈りました。




○東北起業女子応援フェア 2016年12月17日(土)仙台にて開催
お問合せ・お申込みはこちら
(一社)産業サポート白河 白河市中田140(産業プラザ 人材育成センター内)
電話0248‐21‐7361 
http://sangyo-support.jp/support/000083.html


取材・文、撮影/岡部 恵

プライバシーポリシー
お問い合わせ