pickup! NICe日記 第36回 中野啓子さんの『「パッケージデザインは大事☆」』
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合う
NICeのSNSの中から、ご本人の承諾を得て投稿記事を転載。
今回は、増田代表が選んだ2月月間最優秀日記をご紹介。
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先日、商品パッケージについて意見を求められる機会がありまして、
そこでいろいろと気づいたことがあったので、シェアしたいと思います。
まず、大事なのは、どうしてそのパッケージデザインにするのか、
その理由につながるコンセプトです。
商品コンセプトに添った内容なら良いのですが、
商品コンセプトに合わないようなデザインでは、
お客様に商品内容が伝わりません。
たとえば「美白」がコンセプトなら、色は白系を多く用います。
「美白」コンセプトで黒や茶系パッケージでは内容が伝わりにくいです。
コンセプトを確認したら、販売チャネルを確認します。
チャネルで売れるデザイン要素がまったく違います。
販売している場所でお客さんが手に取りやすい要素を入れないと
販売につながりません。
競合商品と隣あわせに置かれる店頭販売商品は、
どれも自己主張が強いデザインになります。
隣の商品より目立たなければ、
さっぱりスッキリしたデザインではスルーされてしまいます。
そのチャネルでまかり通るデザイン常識が
パッケージに活かされていればいいですね。
意見を求められた商品は「○酒」なのに、
○のイラストや写真は使用されていませんでした。
表示されていたのは「△△魚」のイラスト!!!
この商品には○は配合されてなくて、△△魚エキスが入っているのかしら?
・・・そういうふうにお客様は思いますよね?
(いえいえ、入っておりませんでした)
メーカーの伝えたい真意は別のところにあったのかもしれませんが、
お客さんに伝わる表記をしないと買ってくれません。
商品コンセプトは何なのか?
チャネルに合ったデザインか?
その商品コンセプトが伝わる要素がデザインに表現されているか?
それがクリアになっていれば、そこそこちゃんと売れていく商品になります。
※2016年2月29日投稿
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東京都千代田区/NICe協力会員・中野啓子(なかの・けいこ)さん
株式会社ビューティラボ 代表取締役
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