NICeつながり祭り2015【同時開催】第3回 NICeなビジネスプランコンテスト本選 レポート
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2015年12月12日(土)日本政策金融公庫 東京中央支店にて、NICe主催、日本政策金融公庫 共催、ケンテックシステムズ、リクルートキャリア アントレ協賛により、NICeつながり祭り2015【同時開催】第3回 NICeなビジネスプランコンテストファイナルステージが開催された。
プログラムは、「つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!」をスローガンに、2015年のNICeの活動集大成ともいえる7部構成。参加者は、北海道、青森県、秋田県、福島県、栃木県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、新潟県、愛知県、岐阜県、大阪府、福岡県、熊本県から66名が駆けつけた。
■オープニング
https://youtu.be/-ScLSBvK8eg
NICe正会員・
上久保瑠美子氏が制作したオープニング映像でスタート! 全国各地で開催してきた2015年の勉強会やイベント、増田紀彦代表理事からの開催へ向けたメッセージ、そしてプログラムなどが紹介され、今から始まるNICeつながり祭り2015への期待を盛り上げるプロローグを演出。
総合司会は、名古屋市から参加したプロのナレーター
梶田香織氏。
「NICe超特急にご乗車のみなさん、ようこそ! NICeオリジナルのつながり方を体験していただきましょう」と、プログラム第1部のファシリテーター、
小林京子理事へマイクをつなげた。
■プログラム 第1部
つながりワークショップ
「わずか数分で“つながり”大前進!名刺交換はもう古い?!」
ファシリテーター NICe理事 小林京子氏
最初のプログラムは、NICeイベント恒例の「つながりワークショップ」。これはNICeオリジナルの交流ワークで、名刺交換や肩書きだけではわからない、その人の“人となり”、人としての経験や資源や想いを短時間でわかり合おうというもの。参加者には、ひとり1枚ずつA3サイズのシート『つながりQ10(キューテン)つながり祭り2015』とマジックが事前配布されている。
中央に氏名欄があり、周囲には「仕事はこれです」「ここに住んでいます」「持っていません、足りません」「持っています」「得意です」「思い出深い旅先」「2015年いちばんのニュース」「住んでみたい場所」「大切にしている時間」「経済的な制約が無ければやってみたいこと」の10個の空枠がある。
考案者の
小林京子理事のかけ声で、参加者全員が記入を開始。
会場内を見回っていた小林理事は記入時間の終了を告げると、何人かの回答をお披露目して場内を和ませた。「大切にしている時間で多かったのは、睡眠、そして呑み会、朝ご飯などの飲食系。今年いちばんのニュース。はい、何ですか?」と最前列に座っていた参加者に公開を促した。
参加者「結婚しました!」
会場「わー!」拍手喝采。
「違う側面から自分をアピールして、こんな感じの共通点でつながってみてください。6、7人ずつでグループになって、シートを見せながら1人1分ぐらいで自己紹介しましょう!ではどうぞ!」
「仕事や住まいや肩書きだけではなく、違う側面からつながった時に、つながり力へつながるのではないかと思います。今日はこのあとのプログラムや休憩時間でも、また後日、日常の中でも今日書いたようなコンテンツを使って、会話の中にも活かしていただければと思います」
■プログラム第2部
NICe復興支援+頭脳交換会
「福島第一原発から20km! 頑張る川内村に、みんなで特産品アイデアを!」
プレゼンター
川内村観光協会 宗像喜恵子さん 秋元裕子さん
ファシリテーター NICe増田紀彦代表理事
ファシリテーター役の増田紀彦NICe代表理事は、川内村観光協会の宗像喜恵子さんと秋元裕子さんを紹介し、次のようにプログラムの趣旨を語った。
「NICeは、2011年の東日本大震災以降、東北の経済復興を応援する活動を続けています(詳細はこちら
http://www.nice.or.jp/fukkou)。当時は生活インフラ復旧等々大変なうえ、ご存じのように原発事故も起き、今でも大変な状況です。その福島第一原発から近いところだと19kmに位置するのが双葉郡川内村(かわうちむら)。まず、行ったことある方は? 名前を知っている方は? (数名が挙手) 意外とメジャーですね。ニュース等々で聞かれたかもしれません。川内村は震災後、全町避難していましたが、いち早く帰村を決めた村です。しかし、全員はまだ戻られていません。まだまだ大変な状況です。その川内村の観光協会のおふたりにお越しいただきました。原発から近いところの観光協会……。それだけでもハードルが高いと思うかもしれませんが、この後、おふたりに村や特産品の説明をしていただきます。その投げかけに対して、みなさんにアイデアを出していただきたいのです。何しろ前向きに、です。こういうテーマならこんなアイデアはどうだろうかと、面白いアイデアもOKです。お金がかかりそうとか、儲からないかなとか、度外視してください。どんどんアイデアを出していただければと思います。では、川内村の紹介と、みなさんへのお題をお願いします」
川内村観光協会
http://kawauchimura.com/ の秋元裕子さんから、美しいのどかな風景画像とともにプレゼンが行われた。
福島県の東部・浜通りに位置する川内村は、阿武隈山地の山々に囲まれたのどかな地域で、寒暖の差が激しいため、特に紅葉の時期は美しいところ。また、木戸川をはじめその支流の川の水もきれいで、イワナなどの川魚も多く生息している。
山林に囲まれているため耕地は約5%。そばの栽培も盛ん。夏に撒き秋に収穫する秋そばの品種『会津の香り』を主に生産しているそば農家は、町内120軒・65町歩(ha)で、今年は600袋を収穫した。この日、参加者全員へ、川内村産のそば粉を使用した『あぶくま高原そば』(乾麺200g入り)が配布された。
また、秋元さんは川内村ゆかりの著名人として、『蛙の詩』で知られる詩人・故草野心平氏を挙げた。草野氏は川内村の人々と豊かな自然に魅せられ、毎年のように村を訪れており、1960年には名誉村民となって、さらに村との親交を深めた。生前に蔵書3000冊を寄贈し、それらを納めた天山文庫では、毎年7月に故人を偲んで天山祭りが催され、詩の朗読や、伝統芸能の披露、郷土料理などが振る舞われるという。
この草野氏が自身の作品で多々紹介しているのが、川内村の平伏沼(へぶすぬま)に生息し、国の天然記念物でもあるモリアオガエルだ。このモリアオガエルは沼にせり出した木の枝に卵を産みつけるのが特徴。モリアオガエルは村のキャラクター『もりたろう』として、お土産グッズや村内のマンホールの絵柄にもなっている。
一方、震災1年前にオープンした『あれ・これ市場』では、川内村の高原野菜や加工品、手芸品などを販売していたが、現在は主に日用品を販売している。今後は、建設中の複合型商業施設が完成すれば、『あれ・これ市場』も元の農産物直売所へと切り替わるのではないかとのこと。
以上、ここまで紹介した、そば、モリアオガエル、農産物や畑、イワナ、草野心平氏、の5つのキーワードから、今後の特産品開発へ向けたアイデアをいただきたいと述べ、プレゼンを締めくくった。
増田代表「みなさん、わかりましたか? 村の平均標高は約456mほどある高原で、海も近いですが山にも囲まれていますので、雪も降ります。モリアオガエルが生息する沼は美しい山頂にあります。村へ遊びに来てもらうのも有り難いのですが、来た時に買って帰るもの、あるいは、村の人が手土産として持って行けるような、そんな川内村の特産品を今日はみなさんに考えてほしいのです。実はすでに取り組んでいる商品もあります。そばビール、そばまんじゅう。ところでカエルとの組み合わせはどうなのですか?」
宗像喜恵子さん「形をカエル型にできれば面白いですが。以前カフェで、クッキーを出してみましたが、目の部分がどうしても壊れてしまうのです。成型に難しいところがあるので、もっとこうしたら簡単にできるとか、こういう素材と組み合わせたらどうかなどのアイデアもいただけると嬉しいです」
増田代表「モリアオガエルの卵のイメージは、メレンゲやマシュマロなどでもできそうですよね? イワナもいますし、草野さんもいます。5つのキーワードから思いつく特産品を、自由に5分間グループ内で話し合ってください。リーダーはリーダー風の人が務めてください(笑)。ではスタート!」
発表タイム!
1チームごとに3アイデアを発表
Aチーム
そばがき、イワナそば、そばまんじゅう、
Bチーム
・モリアオガエルの焼き印、モリアオガエルのラテアート、草野先生の詩をパッケージなどに使う。
・そばを使った料理でラテアートで使えるように絵を象る
Cチーム
・モリアオガエルの剥製か何かをお守りにして「無事カエル」
・そばの実を枕にして「寝にカエル」
・卵をオーナー制にしてはどうか
Fチーム
・モリアオガエルのガレッド、イワナの骨酒、そばがき
Eチーム
・中国にはカエルの卵のスープがあるようなので食用蛙の養殖
・乾燥ガエルの粉末、それでダシを採ったそば
・乾燥させて非常食
Dチーム
・泡を練っているとそばになるような、SF調のもの。
・泡からフィギュアのオタマジャクシが出て来るような玩具はどうか。子どもが持ち帰って遊べる。
Gチーム
・水がきれいなのでお米とお水で日本酒や甘酒。
・手土産に蕎麦プリン。開けるとソースがカエルの模様になっている。
パッケージにもモリアオガエルを。
・卵系ではふわっとした白いお菓子。
・フォーチュンクッキーのようにして、中はオタマジャクシ型のチョコレート
Hチーム
・アイデアは出たが、すでにほかのチームから発表されてしまった
Iチーム
・食用カエルの唐揚げ中華風
・イワナが釣れるカエル型のルアー
・カエルの卵の形にした入浴剤
さらに挙手制により発表されたアイデア
・カエル型のそばがき
・「ど根性ガエル」のモリアオガエル版
・そば専門のレストラン。そばちゃ、そば羊羹、そばを代用したもの
・入浴剤のアイデアの発展系で、溶けていくとモリアオガエルやオタマジャクシのフィギアが出てくる
・ふわふわの中にスポンジの中からカエルが出てくるのも面白い
・オーナー制というアイデアあったが、学校などと組んではどうか?
うちのクラスのモリアオガエルとなれば愛着も沸き、修学旅行がてらに行けて交流も続く。
そうすればさらに大人になって移住してくれるかもしれない。田舎は空き家が多いと思うので、
条件のいい空き家までセットにしたらどうか。
・フランスではそばクレープが健康食ブームになっていると聞いた。そばをスイーツに転換する。
アジア系料理にも。
・海外の方に興味があると思うので、民泊で大量に受け入れてはどうか。
・草野先生の詩を英訳する。
・そば茶ラテでカエルの模様を。
・ふるさと納税でイワナを育て、育ったら送る。
・そばがらの実を活かして、枕やアイマスクに。
生地は地元のお母さんたちの手づくりで。
・キーボードマットにも。
・ガチャガチャのカプセルトイでモリアオガエル君。
・沼にライブカメラオを設置して、インターネットで配信できるサービス。
宗像喜恵子さん「みなさん、どうもありがとうございました。いろいろと貴重なご意見をいただきました。自分たちだけでは限られた考え方しかできませんが、こんなに考え方もアイデアもあるのかと、つながれるのがわかりました。川内村らしいもので来年度進めていきたいと思います。現地へお越しいただくのも一番の支援になりますので、今後もどうぞよろしくお願いします」
増田代表「今日この会場には、川内村のほかにも福島県内各地から参加されている方もいらっしゃいます。喜多方市からはアスパラ農家の大竹律子さん、白河市からは北條農園の北條雄三さん・睦子さん夫妻。いわき市からは、クライドファンディング事業を始められた戸田勇さん、6次産業化推進の荒川周介さん。そして川内村の隣町・大熊町の川上美和さん。大熊町は第一原発がある町で現在はどなたも住んでいません。福島県からの参加者を代表して、川上さんからひとことお願いします」
川上美和さん「地震があった3日後くらいに田村市へ、その後、全町で会津若松へ避難しました。そこで母が会津木綿という伝統生地と出合い、會空(あいくー)をつくっています。一緒にやっているお母さんたちも大熊町から避難している方々です。自宅が中間貯蔵施設となっている地域の方ばかりです。30年以上は、もう帰れないだろうというところにあるので、今後どうなるかわからないのですが、会津も大熊の空とつながっているという思いを込めて、あいくーという名前にしています」
増田代表「みなさんの知恵が、震災やその後の原発事故で大変な思いをしている仲間たちの復興の力に必ずなると思います。今後もNICeは被災地応援活動を続けて、東北のみなさんとともに頑張っていきます。この後のブース交流タイムでは、福島のみなさんもブース出展されますので、ぜひよろしくお願いします」
■プログラム第3部
「日本政策金融公庫の、びっくりするほどお得な活用法」
株式会社 日本政策金融公庫
国民生活事業本部 創業支援部 創業支援グループリーダー 奥田展久氏
「つながるということが、今日はひとつ目的ですので、普段の講演ではお願いしないことをお願いしていいですか? どうぞ今日は大きなリアクションでお願いします」と、会場を和ませた奥田氏。事前アンケートで寄せられた質問「挑戦支援資本強化特例制度(資本性ローン)」や「女性、若者/シニア起業家支援資金」への回答をはじめ「中小企業経営力強化資金」、日本政策金融公庫のお得な活用法、融資を受ける際にどの数字をチェックすべきかのポイント、相談窓口の利用法などについて、笑いやオフレコネタも織りませながら、やわかりやすく語っていただいた。
他の金融機関に比べて、融資金が振り込まれるまでの期間が短いのも公庫の特徴のひとつ。さらに融資するだけではなく、「事業を強化し、融資を受けられる段階へとサポートしてくれる」のも公庫ならでは。金融機関でありながらも創業支援機関としての役割も大きいのだ。まずは気軽に、事業資金相談ダイヤルの「創業ホットライン」へ電話してほしいと奥田氏は語った。「創業ホットライン」では部外のオペレーターではなく、創業支援の専門知識を持った公庫スタッフが対応してくれるので、これから創業をお考えの方、創業して間もない方、第2創業を検討中の方は、フリーダイヤル0120-154-505(行こうよ!公庫) でまずは相談を。そのほか全国各地にある公庫の支店「創業サポートデスク」で、対面による相談ももちろん可能だ。「今日はブースに座ってお付き合いさせていただきますので、なんでもお答えします」と述べ、講演を締めくくった。
○日本政策金融公庫
https://www.jfc.go.jp/
○全国152支店の「創業サポートデスク」(予約不要)
https://www.jfc.go.jp/n/finance/sougyou/sougyou07.html
○創業お役立ち情報
https://www.jfc.go.jp/n/finance/sougyou/
■プログラム第4部
パネルディスカッション
「地方で起業! UIターンで起業!その魅力を語り尽くす」
パネリスト
山地伸幸氏 株式会社ヤマチオフィス 代表取締役(札幌市)
寺田勝紀氏 株式会社ベンチャーコンサルタント 代表取締役(大阪市)
平井良明氏 一般社団法人中小企業事業推進機構 代表理事(福岡市)
西田ミワ氏 ドルフィンワークス株式会社 代表取締役(熊本市)
コメンテーター
奥田展久氏 日本政策金融公庫
三田村淳氏 リクルートキャリア アントレ
モデレーター
一般社団法人起業支援ネットワークNICe 増田紀彦代表理事
▲左から、西田ミワ氏、平井良明氏、寺田勝紀氏、山地伸幸氏、奥田展久氏、三田村淳氏
▲NICe増田紀彦代表理事
「NICeは平成19年度から21年度までの3年間、経済産業省委託事業として営まれ、以降、平成22年に民営化してからも、全国規模の活動をしており、全国各地に仲間がいます。それにしても日本は広い。北海道の事情、九州の事情、それぞれに何が大変なのか、あるいは何がビジネスチャンスなのか。そういうことは地域によって異なります。雪が多くて大変、あるいは雪があるからこそできることもあります。それぞれの地域の状況を知ることで、そこでなら自分の活躍の場があるかもしれない、ノウハウが生かせるかもしれない、さらにその地で起業することも考えられます。
ぜひ、普段の生活圏に縛られず、各地域の魅力を知り、その地へ行かなくても自分が持つ技術やセンスをその地域に役立てるのではないか。そんな発想をしていただければと思います」
モデレーター役の増田代表はプログラムの趣旨をこのように語り、さっそくパネリストたちへお題を投げかけた。
各パネリストたちの実感値として、地域で事業を興す上でのメリットと課題。その地ならではの支援体制。事業だけではなく生活面での魅力や課題。海外向けの商品やサービス。販路。6次化商品。UIターンを検討したい人への地元アピールなど、ざっくばらんに語っていただいた。
起業メンターであり、起業家向けレンタルオフィスを札幌で経営し、創業セミナー講師なども務める
山地伸幸氏は、北海道はIターン起業の成功者が多いという。道内出身者は豊かな農産物に慣れているせいか、価値を見い出し切れていないのではないか、付加価値を高めて商品化する力がやや弱いように感じるとのこと。その点でも、Iターン者が新しい事業を始めやすいのではないか。また温暖化により稲作も増えており、生活もしやすく、食料自給率は200%〜1000%。課題は、成功しなくては意味がないのは北海道に限らずどこでも同じという点。また、札幌は道内でも人口増加傾向にあり、道内企業からの売り込みも盛ん。さらに海外へ目を向けた事業も増えているとのこと。「やる気があれば歓迎します。150年前に人が集まって出来上がった土地ですから、人に優しい、よそ者にも優しい土地柄です。Iターンの人が成功するのもそういうことだと思います」とエールを贈った。
福岡はアジアに近く、東京へも飛行機で1時間半。行政はそのような地理的メリットをよく謡うが、確かに観光客も多いが、一番のメリットは、九州中の人が福岡へと集まり、首都圏を向いて事業をしていることだという
平井良明氏。また、物価や住宅状況も魅力のとのこと。その反面、大きく稼がなくても生活できるため、事業を大きくできない町とも言えるのではと指摘。アジア圏に近いため、海外との取引も増えているが、売るところがないから海外へとも言える。モノを作るほうから始めるので、そこでとまってしまう。売り先を決めてからつくるべきと苦言も呈した。(社)中小企業事業推進機構・代表理事として創業支援もしている平井氏は、「1社勝ちではなく、みんなでつながって1つのビジネスにしてこうという活動もしています。今日もファイナルステージに創業スクールから選出されたメンバーが登壇します。みんなで応援してみんなで大きくなろうとしています」。
全国各地へ毎年80〜100もの創業セミナーなどに登壇し、起業家支援&経営コンサルタント業として、起業予定者・経営者・支援機関との親交がある
寺田勝紀氏は、人口規模に比例して、各地の支援機関の連携強化が課題だと指摘。また拠点としている大阪は、消費地であり商品開発にももともと長けている土地柄。さらに近年は中国人観光客が集中していることにも言及し、中国人向けビジネスを学びたいなら大阪で学べ!とアドバイスも。
熊本市内で起業家を輩出する多目的スペース「新生ラボ」を運営している
西田ミワ氏は、熊本の魅力と子育てママたちの起業について語った。Iターンで家族とともに熊本へ移住し、子育てをしながら起業する女性たちが、いい意味で活性化の起爆剤にもなっているという。新築着工数は現在も伸びる一方で、交通の便も良くなり、自然も豊かで山も海もある熊本は、子育てするにも好環境。かつては女性起業家に厳しい風土もあったが、ママ起業家たちが活発に動くことで、いい方向へ変わって来ていると思うと述べた。また2014年、市内中心地に(社)未来会議室というコワーキングスペースが誕生し、そこを中心に交流をハブにして盛り上げようとしているところ。「熊本へウエルカムです!」
日本政策金融公庫の奥田展久氏からは、UIターンで起業しようとする場合、その土地へ週末ごとに行っては相談していると思うが、公庫は全国展開しているので、今住んでいる場所の公庫で相談し、融資はその地元の公庫でということができる。時間も準備までの費用も無駄にならないので、その方法をお勧めしたいとのこと。
雇われない生き方を応援している、
リクルートキャリア アントレの三田村淳氏は、ちょうど今号の『アントレ』がUIターン特集だと語った。また、フランチャイズも支援しており、UIターンを希望していてもその土地で働き先が無いという場合にフランチャイズのパッケージを利用するのもひとつではと提案。
増田代表「ヒント満載でした! アントレを読んで、公庫さんで相談して融資を受けて、北海道、大阪、福岡、熊本、そのほかへの地方へ。自由に、雇われない生き方をするために地方へ目を向けていただければと思います」
■プログラム第5部
あなたの一票がグランプリを決める!
「第3回NICeなビジネスプランコンテスト」ファイナルステージ
「つながり力を発揮して、新たなビジネスを起こす!」。NICeの活動目的の推進のため、全国から新たなビジネスプランを募集し、その中から秀逸なプランを選抜して、事業化および事業発展のための様々な応援を行う取り組み「第3回NICeなビジネスプランコンテスト」(共催
日本政策金融公庫/・協賛
ケンテックシステムズ)。プログラム第5部では、一次選考(書類選考)・二次選考(審査委員選考)を通過した上位5名のファイナリストたちが、ひとり5分間のプレゼンテーションを行い、その後、オーディエンス全員による投票でグランプリを決定するファイナルステージ(本選)が行われた。
コンテストの概要および審査方法は以下のとおり
http://www.nice.or.jp/archives/32098
・応募期間 2015年10月1日〜2015年11月8日
・応募総数 59件
・男女別 男性48件 女性11件
・地域別
北海道2件 岩手県1件 秋田県3件 宮城県1件 福島県3件
茨城県2件 栃木県2件 千葉県2件 埼玉県1件 東京都2件 神奈川県5件
新潟県3件 山梨県2件 富山県1件 愛知県3件 岐阜県1件 滋賀県2件
京都府1件 大阪府5件 和歌山県2件 山口県1件
福岡県7件 佐賀県1件 熊本県4件 宮崎県1件 鹿児島県1件
合計59件
・審査委員
寺田勝紀氏 株式会社ベンチャーコンサルタント 代表取締役(大阪市)
平井良明氏 一般社団法人中小企業事業推進機構 代表理事(福岡市)
三根早苗氏 女性起業家ネットワークわくらく 代表(大阪市)
山地伸幸氏 株式会社ヤマチオフィス 代表取締役(札幌市)
増田紀彦 一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事(東京都)
・審査方法
一次選考(書類選考)、二次選考(審査員審査)。
審査員審査では、独自性、市場性、実現可能性、連携性の4項目に対して
各項目10点満点、合計40点満点で、5人の審査委員がそれぞれ採点。
・グランプリ決定方法
ファイナルステージにて各5分のプレゼンテーションを行い、
オーディエンス全員による投票でグランプリを決定。
ファイナルステージの司会は、
二次選考審査員でもある、ベンチャービジネスカレッジ代表の
寺田勝紀氏。
寺田氏の「NICeプラン!」のかけ声で、ひとり5分間ずつ、
ファイナリストたちのプレゼンテーションがスタートした。
■□■
○鈴木尚登さん(秋田県)
「移住・定住酒米栽培、地酒造りコーディネート事業」
○西田ミワさん(熊本県)
「21世紀を生き抜く力を育てる「親子起業塾」」
○野口智瑛さん(神奈川県)・大塚真さん(新潟県)
「千年ジャケット」
○帆足勇一郎さん(岐阜県)
「ものづくり日本復活 ワクワクよろず工作室」
○村藤公一さん(福岡県)
「「うれしい!たのしい!元気!」
美容・アパレル業界を巻き込んだ新たな総合プロデュースイベント」
■□■
その後、オーディエンス全員による投票が行われた。
発表はこの後、プログラム第7部にて。
■プログラム第6部
買って、語って、笑って、つながろう!
「NICeなブース交流祭り」
プログラム第6部「買って、語って、笑って、つながろう! NICeなブース交流祭り」は、NICeなビジネスプランコンテスト グランプリの開票結果が出るまでの50分間、参加者同士が出会い、知り合い、事業や人柄にも触れ合い、互いの価値、連携ビジネスのヒントを見つけ合うことを目的に企画されたプログラム。事前に一般募集したところ、予定数の20ブースを越えて満員御礼となり、最終的に23ブースとなった。自社の宣伝や商品販売、地域活動の普及&無料試食、専門家による相談コーナー、地元名産のPRや展示などなど、NICeユーザーに限らず、NICe内外の個人や団体がさまざまな地域から思い思いのブースが出展され、交流を深めた。ブース盛り上げ隊長の千葉陽子さんが各ブースを紹介し、そして合図とともに交流祭りがスタート!
ブースNo.1 東京都「素敵な手づくり雑貨」 谷中Kuu Home 青木さわ子さん
2015年3月に、東京の下町・谷中(やなか)に手づくり雑貨店「谷中Kuu Home(クウ ホメ)」
http://ameblo.jp/yanaka-kuu-home/を開業した青木さん。手づくりの刺し子の小物やアクセサリーなどのオリジナル商品、工房まちこさん(会津)のどんまい猫など素敵な雑貨を展示販売
ブースNo.2 秋田県「す〜さんが選んだ秋田県産うめ〜もの」鈴木尚登さん
NICeなビジネスプランコンテストのファイナリストとしても登壇した、秋田県横手市から参加のBe linked
http://www.be-linked.jp/ 鈴木尚登さん。す〜さん(鈴木さんの愛称)が選んだ、うめ〜もの秋田県産品を販売
ブースNo.3 千葉県「日本ワインのグラス販売」楠瀬肇さん
日本ワイン協会認定日本ワインマスターであり、JSA日本ソムリエ協会認定ソムリエでもある楠瀬さんが厳選した日本ワインをグラス販売
ブースNo.4 福島県「大熊町&会津木綿の會空(あいくー)」川上美和さん
プログラム第2部で福島県参加者を代表してあいさつした川上さんは、大熊町と会津をつなげる 会津木綿の手づくりテディベア『あいく〜』『しまく〜』や布小物などを販売
ブースNo.5 福岡県「アプリ風ホームページ『すまっぽん!』」平井良明さん
プログラム第4部にも登壇した(株)イーハイブ 平井良明さんは、自社で開発したアプリ風ホームページ『すまっぽん!』
http://www.smappon.jp/ を紹介。2015年12月2日に、フジサンケイビジネスアイ 革新ビジネスアワード2015オーディエンス賞を受賞したばかり!
ブースNo.6 愛知県「プレゼンテーション研修&バタートースト評論家」梶田香織さん
つながり祭りの総合司会も務める
プレゼンジャパン の梶田さんは、東海地区の主要テレビ・ラジオ局のすべてに出演実績があり、現在も全国放送、イベント司会、CMなどで活躍している声の専門家。また、もうひとつ、バタートースト評論家としても活躍中。プレゼンテーション研修と、バタートースト評論家の活動を紹介
http://macaro-ni.jp/22233
ブースNo.7 東京都「小さなビジネスのための経営コンサル」榎本雅章さん
(株)ハックベリーズ 榎本さんは、小さなビジネスのための経営コンサルティングの相談ブースを開き、起業予定者や経営者の相談を受け付けたほか、プログの紹介も
http://keitan.net/
ブースNo8 栃木県「スマホに保存できるクーポン券デモ紹介」池田公也さん
第3回NICeなビジネスプランコンテストで奨励賞を受賞した(株)デジロウ
http://digirow.com/の池田さん。受賞プランである「スマホに保存できるクーポン券」について、その仕組みをデモを交えて紹介
ブースNo9 愛知県「専門家による経理相談&NICe東海の活動紹介」菅沼之雄さん
(株)エープランナー
http://www.a-planner.jp の菅沼さんは、小規模経営者のための経理相談に応じつつ、東海エリアを中心としたNICe公式活動機関であるNICe東海の代表としてその活動も紹介
ブースNo10 北海道&東京都「福島・北海道のパッケージデザイン事例」西尾 望さん
トラックスアンドストアーズ(株)
http://www.tracks-stores.co.jp/index.htmlの西尾さんは、自社で手がけた福島・北海道のパッケージデザインを紹介
ブースNo11 大阪市「ナイスな経営相談所」寺田勝紀さん
第4部と5部に登壇した(株)ベンチャーコンサルタント
http://ameblo.jp/vctera/ の寺田さんは、お一人さま7分14秒でビジネスソリューション!と題し、「ナイスな経営相談所」にて相談を受け付けた
ブースNo12 東京都「PR&表現方法の無料相談」 中野啓子さん
美容事業コンサルタントであり、広報コンシェルジェでもある(株)ビューティラボ
http://www.beauty-labo.jp/ の中野さんは、専門家による相談コーナーを設け、「PRおよび表現方法の無料相談」に対応
ブースNo13 福岡県「生命保険と損害保険、お気軽に相談」澤 曉史さん
“身近な”保険専門家、ヒューマンライツ(株)の澤さんは、「生命保険と損害保険に関するお問い合わせ」ブースにて相談に応じた
ブースNo14 「日本政策金融公庫 創業&融資相談」奥田展久さん
日本政策金融公庫
https://www.jfc.go.jp/のお得な活用法を第3部で語ってくださった奥田さんが、創業&融資の相談や質問に個別対応
ブースNo15 「リクルートキャリア アントレ お役立ち情報紹介」
第4部に登壇くださったリクルートキャリア アントレ
http://entrenet.jp/ の三田村さんら、アントレのみなさんが、全国で開催している説明会や相談会などの情報紹介、雇われない生き方が探せる独立情報誌『アントレ』の販売も
ブースNo16 千葉県「南房総市の起業サポート&物産品紹介」真田英明さん&岡本竜一さん
千葉県南房総市役所
http://www.city.minamiboso.chiba.jp/ 商工観光部商工課の真田さんと岡本さんは、市で推進している起業家サポート体制や物産品を紹介。また、市内の耕作放棄地を利活用した事業者さん生産の、美味しいイチゴ『紅ほっぺ』を無料試食で振る舞った
ブースNo17 福島県「川内村の特産品販売」宗像喜恵子さん&秋元裕子さん
第2部に登壇した川内村観光協会
http://kawauchimura.com/ の宗像さんと秋元さんは、先に紹介されたイワナの燻製、そばビールをはじめ、乾燥しいたけ、凍み餅、モリアオガエル『もりたろう』グッズなどを販売。
ブースNo18 福島県「北條農園 100%桃ジュース・りんごケーキなど6次化商品販売」北條雄三さん&睦子さん
福島県白河市から、100年以上も続く北條農園
https://twitter.com/momonasiringo 3代目の北條さんご夫婦が出展。「エコファーマー認定農業者」の北條農園がつくった、桃とりんごそれぞれしぼりたて100%の無添加ジュース、しあわせりんごケーキ、飴などの6次化商品の販売、りんご予約販売受付も行った
ブースNo19 東京都「士業集団代表による経営相談」井上一生さん
さくら相談ユナイテッドグループ
http://sakurasodan.com/ 井上さん&石川巌さんらが出展し、経営相談を受け付けた
ブースNo20 東京都「Webサービス『動画時代』」石井琢也さん
東京トレード(株)の石井さんは、「ドローン撮影ができるカメラマン」、「メジャーデビューを目指すモデルさん」、「You・Tuber」など、全国の動画制作クリエイターを無料で紹介する
Webサービス「動画時代」 を紹介
ブースNo21 福島県「クラウドファンディング Kick OFFプロジェクト」戸田勇さん
福島県いわき市から出展した、キックオフふくしまの戸田さんは、クラウドファンディングKick OFFプロジェクト
http://www.kickoffjapan.com/fukushimaの紹介や商談を行った
ブースNo22 神奈川県「見て!触れて!『千年ジャケット』」野口智瑛さん・大塚真さん
第3回NICeなビジネスプランコンテストでプレゼンしたビジネスプラン『千年ジャケット』の実物展示およびPRを大塚さんが代理で。
ブースNo23 全国から「NICeなみんな」
全国のNICeな仲間たちが寄せてくれた「つながりシートSP」やメンバー持ち寄りの展示品のほか、第1回・第2回NICeなビジネスプランコンテストの紹介、同グランプリ受賞者のその後の活躍報告、2015年のNICe活動報告、第3回NICeなビジネスプランコンテストのグランプリ受賞者へ副賞を贈ってくれた、岩手県普代村のNICeメンバー森田安彦さんからのメッセージなどを展示。
■プログラム第7部
栄冠は誰の手に?!
「第3回NICeなビジネスプランコンテスト グランプリ」いよいよ発表!
増田審査委員長より、いよいよ発表です!
「投票方法は無記名式で、投票用紙に1位から5位までを記入。
1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の加算方式により集計し、グランプリを決定しました。
では、発表します!」
5名のファイナリストの名前が、ドラムロールとともにプロジェクターに映し出され、
第5位から順に発表!そして、二次選考で確定していた奨励賞2名とあわせて表彰式が行われた。
結果は以下のとおり。
○奨励賞
池田公也さん(栃木県)
「スマホに保存できるクーポン券」
○奨励賞
植之原道宏さん(東京都)
「技術課題解決型のクラウドソーシング事業 “Technology Crowd”」
◎ファイナリスト
表彰式のプレゼンターには、共催の
日本政策金融公庫 奥田展久氏、協賛の
リクルートキャリア アントレ 三田村淳氏、前回2014年の第2回NICeなビジネスプランコンテスト入賞者の方々(長柴美恵さん、梶田香織さん、真水美佳さん)、そして審査委員のみなさんが登壇。さらにファイナリスト5名には賞金のほか、準グランプリ受賞者へは、宮崎県宮崎市のNICe協力会員・穴井浩児さんから、宮崎地鶏と薫製専門店スモーク・エース
http://www.smokeace.jp/ のギフトセットが、グランプリ受賞者へは、岩手県普代村のNICeメンバー・森田安彦さんから、アワビと水タコ・いくらセットが目録で贈られた。
○第5位
帆足勇一郎さん(岐阜県)
ものづくり日本復活 ワクワクよろず工作室
○第4位
村藤公一さん(福岡県)
「うれしい!たのしい!元気!」
美容・アパレル業界を巻き込んだ新たな総合プロデュースイベント
○第3位
西田ミワさん(熊本県)
21世紀を生き抜く力を育てる「親子起業塾」
○準グランプリ
鈴木尚登さん(秋田県)
移住・定住酒米栽培、地酒造りコーディネート事業
○グランプリ
野口智瑛さん(神奈川県)
千年ジャケット
○増田紀彦審査委員長から総評
「受賞されたみなさん、おめでとうございます。ファイナリストたちが一生懸命にいいプレゼンをしてこのような結果になりました。プレゼンをしたファイナリストは5人でしたが、実は二次選考はものすごい接戦でした。その上位5位までがプレゼンできたわけですが、二次選考で5位の得点が140点。第6位が139点でした。たった1点差でプレゼンできなかったわけです。
池田さんは、スマートフォンで提供するクーポン券を一元的にできるのではと、地方の商売を盛り立てていくプランをエントリーされて第6位でした。植之原さんは、技術課題解決型の素晴らしいプランでした。植之原さん自身が技術を手がけられてきた方です。難しい技術的課題にぶつかった時に誰に相談するのか。ハイテクノロジーの技術者たちにより課題を解決し、共有していくクラウド型のプランで、将来は1000億円規模を目指す素晴らしいビジネスプランです。また他のコンテストに参加するため奨励賞を辞退した濵本さんは長崎のご出身で、地元の古民家を使う移住定住ツアーを提案されていました。非常に完成度型が高く、第二の福山雅治になるような(笑)、素敵なプランです。ご辞退されましたが讃えたいと思います。
ほかにも全体として、いかにもNICeらしいプランが多かったと感じています。地域を何とかしたい。人と人とのつながりを大切にしたい。全体として、社会の問題や課題をビジネスの方法を使って解決しようではないかというプランが多数ありました。グランプリを受賞された千年ジャケットもそうですね。別の見方をすると、日本が延々と培ってきた伝統的な技術がどんどんダメになっていく。なぜか。価格が高いのですよ、いいものは。このデフレの時代に、安かろう悪かろうの品物が蔓延しています。いいもので高いものは買われない、だから、素晴らしい技術が廃れ、いずれは職人がいなくなってしまうだろうと。グローバルスタンダードとの逆の方向です。が、日本の競争力は何なのかと考えた時に、日本にしかない技術、日本にしかない資源、こういうものを使っていけば、これは十分に世界へ通用するのだと思います。世界的な競争の時代へと入ってはいますが、どこで闘うのか、日本の力で闘おうじゃないか、と、こういう視点を提供していただいたと感じています。
一方ではローカルな話題もあります。ローカルな力を使って、世界へ出ようというというプランも多々見受けられました。それを実現するために、自分一人でやるのではなくて、いろいろな、多くの人と手を携えていくことで、小さな事業が大きな事業へと発展するのだという提案をいただいたことに、審査委員長として感無量な思いをこの審査を通じてさせていただきました。
できれば、全員にグランプリを受賞していただきたい。できれば10万円をわけてほしいくらいの、レベルの高いコンテストでした。一次選考を通過された方も今日はこの会場に多く参加していますが、みなさんの知恵の結集で、第3回も成功裏に終えることができました。投票されたみなさん、プレゼンされたみなさん、エントリーされたみなさん、ありがとうございました。また来年、やりましょう!」
■フィナーレ
最後に小林京子理事から、2016年開催予定の紹介とあいさつ。
「みんなでつくり上げる、参加者全員のための会となりました。来年もその次も、開催していきたいと思っています。ファイナリスト全員へグランプリを差し上げたかった、と同じことですが、こんなに長時間、しかも年の暮れに集った私たちも全員グランプリです! 自分へ、みんなへ、闘魂注入したいと思います!」
愛知県から参加したNICe東海・代表の菅沼之雄氏のかけ声「1・2・3ダー!」で自他を讃え合い、「つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!」の決意も新たに、NICeつながり祭り2015は幕を閉じた。
撮影/いのっち、岡部 恵
取材・文/
岡部 恵