第27回 NICe東海 頭脳交換会 in 岐阜 開催速報
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2015年9月12日(土)、岐阜市のみんなの森ぎふメディアコスモスにて、第27回NICe東海・頭脳交換会が開催された。「NICe東海」は(社)NICeの公式な活動機関として、愛知県・岐阜県・三重県の東海エリアのNICe会員が中心となって運営している地域活動で、これまでほぼ毎月、名古屋市内で頭脳交換会(※)を開催している。今回はほぼ1年ぶりの2回目となる岐阜県岐阜市での開催。同市内・大垣市をはじめ、大阪府、愛知県、滋賀県、神奈川県から10名が参加した。
開会にあたり、NICe東海代表の
菅沼之雄さん(写真左)と副代表の
野田哲也さん(写真右)から主旨が説明された。
NICe東海が定期開催している頭脳交換会とは、プレゼンターが発表した自身の事業プランや課題をもとに、参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、ブラッシュアップや問題解決を図ることを目的に行うNICe流の勉強会のこと。ブラッシュアップと同時に、互いの経営資源を生かし合って、やがては参加者同士が連携し、新規事業を生み出そうという取り組みだ。NICe東海ではその目的に加えて今年度は、「NICeなビジネスプランコンテスト」へ向け、東海エリアから多くのエントリー&入賞者を生むことを目標に掲げ勉強会を重ねている。
「NICeなビジネスプランコンテスト」とは、2013年からスタートした(社)NICeが主催するビジネスプランコンテスト。“つながり力を発揮して、新たなビジネスを起こす!”NICeの活動目的の推進のため、全国から新たなビジネスプランを募集し、その中から秀逸なプランを選抜して事業化および事業発展のための様々な応援を行っている。審査方法は、一次選考(書類選考)・二次選考(審査委員選考)を通過した上位5名のファイナリストたちがファイナルステージにて、ひとり5分間のプレゼンテーションを行い、その後、オーディエンス全員による投票でグランプリを決定。第2回目となった2014年は、日本政策金融公庫の協力により、同東京中央支店にて開催され、その結果、東海エリアからは、梶田香織さん(愛知県)が第3位に、また中谷典敬さん(岐阜県)が奨励賞に輝いた(参考レポート:
http://www.nice.or.jp/archives/26456)。
そこで今回の頭脳交換では、梶田さんや中谷さんへ続け!とばかりに、起業準備中の帆足勇一郎さんが温めている次回コンテストエントリー案「よろず工作室(ファブラボ FabLab)設立プラン」を全員でブラッシュアップすることがテーマ。さっそくどのような事業なのか、プレゼンテーションが行われた。
帆足さんは自身がFRP (繊維強化プラスチック)の製造職人であり、同じくものづくりに関わるさままざな分野の職人たちが、作業環境・機械設備・材料仕入れ・作業時間の確保・廃棄処分などの諸問題を抱えている現状を説明。さらに製造業界の動向と予想、機械材料メーカーのニーズ、多分野の職人技術連携の必要性、また一般消費者のDIYへの関心の高まりについても語り、それらの要因から「よろず工作室(ファブラボ FabLab)設立プラン」を考案したと背景を述べた。さまざまな分野の職人・専門家が共同で仕事に打ち込めるレンタル工房の要素と、連携により事業の幅を広げるガレージワークの要素、さらにものづくりに興味関心がある層や、子どもたちの好奇心向上など、ものづくりワークショップとしての要素も網羅したい考えだ。その帆足さんの根底にあるのは、「ものづくり日本!復活!」という熱い想い。
プレゼン後は、NICe東海代表の
菅沼之雄さんがファシリテーターを務め、動機・資源・課題を改めて確認・共有。続いて、プラン実現へ向けほかにどのような資源を活用できるか・すべきか。どこを第1セグメントと定めるか。誰に何をどのように提供し、収支を図るか。などなど基本計画の強化と、実施計画の素案を整理しながら全員でアイデアを出し合った。さらに、ビジネスプランコンテストの評価項目に照らし合わせ、独自性、市場性、実現可能性、連携性、社会性などの視点で意見交換を重ねていった。
※次回、第3回NICeなビジネスプランコンテストは、
2015年10月に概要発表&エントリー受付を開始する予定です。
詳細決定次第、NICeのトップページにお知らせします。
またファイナルステージ(本選)は2015年12月12日に東京で開催予定です。
どうぞふるってご応募・ご参加ください。
NICe東海の今後の予定
2015年11月27日(金)に頭脳交換会&2015忘年会 を予定しています。
詳細決まり次第、こちらでお知らせします。
http://www.nice.or.jp/real_schedule
取材・文、撮影/岡部 恵