ウイークエンド交流会 しらかわ“食”ビジネス創造!(NICe協力 )第4回 開催報告
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2015年9月4日(金)、産業サポート白河(白河市立図書館内)にて、白河市共催、一般社団法人起業支援ネットワークNICe協力による「ウイークエンド交流会 しらかわ“食”ビジネス創造!」第4回が開催されました。
これは起業家支援・創業支援のための交流会として7月からスタートし、12月までのほぼ隔週のウイークエンドに開催される全10回シリーズです。コーディネーターは、福島県6次化イノベーター、福島県6次化事業体コーディネーター、ふくしま6次化創業塾主担任講師などを務め、県内6次化推進役のひとりであるNICe増田紀彦代表理事。“楽しく交流しながら”を大切に、参加者同士も共に学びながら、“食”ビジネスを創造していきましょうと、毎回それぞれ“食”ビジネスにまつわるテーマを設け、2時間プログラムで構成されています。オープニングには、同じく福島県6次化イノベーターを務めるNICe小林京子理事によるアイスブレイクを、またエンディングにも美味しい試食交流タイムがあり、聞く一方の勉強会とはひと味もふた味も違う、まさに“楽しく交流しながら学び合える=交流会”です。
第4回目となった9月4日は、棚倉町でお米とイチゴを生産している若手農家・須藤芳浩さんをお招きし、増田代表との対談形式によるゲストトークが行われました。
▼白河市立図書館内1階にある産業サポート白河。ウイークエンド交流会事務局・小室強さんのあいさつでスタート。“食”ビジネスに興味がある方、いつか始めてみたいと思っている方、すでに始められている方、お米や果実、野菜などの生産者さん、6次化商品に取り組んでいる方など、初参加も含めさまざまな年代・業種のみなさんが参加されました
▲▼オープニングは、コミュニケーション&ファシリテーションの第一人者であり、福島県6次化イノベーターでもある、NICe小林京子理事によるアイスブレイク。毎回趣向を変えたワークを行い、初参加の方も自然とリラックスできて、場が打ち解けていく楽しい時間です。今回は、「衣・食・住」をテーマに、小林理事からお題が出されました。「この3つの中で一番大事と思うのは? その理由は?」「では、もう1つ増やすとしたら何ですか?」を全員でディスカッション。「そういう考え方もあるね!」「その理由、私も同じ!」「あぁ、それも大事だよね!」「なるほどー!」と、歓声や笑い声が次々に起き、あっという間に和やかな雰囲気になっていきました
▲ゲストトークに登壇されたのは、棚倉町でお米とイチゴを生産している須藤農園代表の須藤芳浩さん。須藤さんは2003年、生産農家直営の『おにぎり・惣菜の店 ふじや』を郡山市役所近くで開業し、評判の人気店へと成長させました。どのような創意工夫をしたのか、そもそもなぜお米農家さんがおにぎり屋を始めようと思ったのか、その動機は? 開業資金は何にどれくらい? 固定費は? 雇用は? 人件費は? 販売価格の設定は? 売り上げは? 広告宣伝はどんな方法で? 何が人気の最大ポイントだったか? なぜ型を使わず手にぎりにこだわったのか? どうやって他店やコンビニと差別化をはかったのか? 食材の仕入れは? メニュー開発はどのように? などなど、当時テレビ番組で紹介された画像を見ながら、実際に須藤さんがどのように開業し、どんな創意工夫をこらして人気店へと成長させたのか、その頑張りどころ、知恵・アイデア・実践法、今だからわかること・思うことなどを、増田代表との対談形式で具体的にお話しいただきました
▼おにぎりの詰め合わせ、お惣菜、お弁当など、須藤さんのお店で販売されていた商品画像が映し出されるたびに、参加者からは「うわーー!おいしそう、お腹空いた〜」との声が。白米、麦芽玄米、玄米100%など、お米の種類も具材も豊富に販売していたおにぎりの中で、「どれが一番人気だったでしょうか?」と増田代表からクイズも出され、さらに盛り上がりました。残念ながらお店は震災の影響を受け、2011年11月に閉店されましたが、須藤さんはこの8年間の経験を今後に生かしていきたいと抱負も語ってくださいました
▼ゲストトークの次は、お待ちかねの試食交流タイムです。今回はもちろん、須藤さんのおにぎりです。この会のために須藤さんが握ってご持参くださった箱詰めを交流会事務局の小室さんがお披露目すると、どっと歓声が沸き起こり、思わず写真を撮る参加者も! ひとり2、3個ずつ好みを選んでさっそくパクリ。「美味しい!美味しい!」の大合唱でした
参加者からは、
「今回も楽しく、そしてとても勉強になりました。経験者のお話を決めるのがいいですね。毎回、楽しみです」
「何にでも前向きに取り組む須藤さんに感動させられました。私もこれからの人生をチャレンジ精神を持って努力し楽しみたいと思います。おにぎり、とても美味しかったです!」
「勢いが大事!考えすぎてもダメなんですね」
「具体的でタメになりました。おにぎり美味しかったです」
「みなさんの真剣な姿にも感銘を受けました」
「自己資金があっても融資を受けることで、相談相手が広がる、専門的なアドバイスが受けられるというお話にも目からウロコでした。広告費をかけずに宣伝してもらう方法もあるのですね。いろいろ具体的に聞けてとても参考になりました。おにぎり本当に美味しかった!」
「自分もおにぎり好きで握りますが、こうもプロと素人とでは違うのだと改めて実感しました。起業前にプランニングも大切だけれど、行動力! コツコツ実践していきながら、より良くしていく須藤さんのチャレンジ精神を見習います。お話をうかがった後でいただいたおにぎり、美味しさがより染み渡りました。ごちそうさまでした」
などの感想が寄せられました。
座学で聞くだけの勉強会とはひと味もふた味も違う、
“楽しく交流しながら学び合える”2時間プログラムの
「ウイークエンド交流会 しらかわ“食”ビジネス創造!」。
次回、第5回は、9月18日(金)18時30分から。
エージェントスタイル代表で福島県6次化イノベーターとしても活躍されている
白石展子さんと、増田代表とのダブル講師による
「ブランディングこそ食ビジネ スの生命線」がテーマです。
どうぞお楽しみに!
●参加お申し込みはこちら
一般社団法人産業サポート白河
http://sangyo-support.jp/newsreport.aspx?arg0=1
参加者氏名、住所、連絡先、参加ご希望の日時を明記の上、
FAXまたはお電話、E−Mailでお申込み下さい。参加費は500円です。
TEL:0248−21−7361(担当 小室)
FAX:0248−21−7362
E−Mail:sunport@train.ocn.ne.jp
※12月までほぼ隔週で開催します。もちろん2、3回の単発ご参加も歓迎しています。どうぞお気軽にお越しください。
詳細はこちら
取材・文、撮影/
岡部 恵