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異業種×異地域で、新規事業を創造しよう! NICe頭脳交換会 in 柏崎(新潟県)Part1レポート









2015年5月23日(土)24日(日)、新潟県柏崎市にて2日間に渡り、「異業種×異地域で、新規事業を創造しよう! NICe頭脳交換会 」が開催された。頭脳交換会とは、プレゼンターが自身の事業プランや課題を発表し、それをもとに参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、ブラッシュアップや問題解決を図るもの。同時に、互いの経営資源を生かし合い、やがては参加者同士が連携して、新規事業を生み出そうというNICe流の勉強会のこと。今回は、初開催地となる柏崎市で、しかも2日間連続で実施した。新潟県内各地をはじめ、秋田県、福島県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県から, Part1には28名が、Part2には18名が参加した。

プログラムのうち、1日目のPart1をこちらにレポート。
2日目のPart2は、こちらレポートをご覧ください。


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関東からは、NICe増田紀彦代表理事らがレンタカーに相乗りして柏崎へ。往路の途中では新潟県十日町市に立ち寄り、2010年10月開催「NICe棚田クラブ」(参考レポートhttp://www.nice.or.jp/archives/672)でお世話になり、以降もNICeと交流がある若井明夫さんの棚田を訪問した。




若井さんは地域活性に長年尽力しているリーダーで、本業は測量技師、農業も兼業し、「貸民家みらい」http://mirai-net.com/ 運営のほか、越後妻有地域 一帯(新潟県十日町市、津南町など)でおよそ200の集落そのものをキャンパスとして3年に1回開催される「大地の芸術祭」を運営するNPO里山協働機構の理事長も務めている。また、休耕地を耕し、田植え体験の受け入れや、さらに日本初のどぶろく特区も取得。自家製どぶろく、納豆、甘酒、味噌の生産者としても有名だ。
この日はちょうど、東京・世田谷から「せたがや棚田倶楽部」のみなさんをはじめ、家族連れや若者らが田植え体験をする日。NICe一行は、これから手植えが行われる水田の前で、若井さんとの記念撮影をさせていただき、田植え体験のみなさんへエールを送ってから、一路、柏崎へ!



※「大地の芸術祭  越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ2015」http://www.echigo-tsumari.jp/
2015年7月 26日(日)~ 9月13日(日)の50日間、この越後妻有地域 (新潟県十日町市、津南町) 一帯で「大地の芸術祭」が開催される。これは2000年から3年に1回開催され、人口約6万人の地域に、50日間で約49万人もが来場するという一大イベントだ。このボランティアや農業体験+市内宿泊施設利用を条件に、東京〜十日町では無料直通バス「緑の直行便」(グリーンライナー)が運行されている。詳細はこちら http://www.tokamachishikankou.jp/modules/content02/index.php?content_id=29



 

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【Part1 異業種×異地域で、新規事業を創造しよう! 

  NICe頭脳交換会 in 柏崎】



第1部 つながりワークショップ

 
ファシリテーター 小林京子理事

最初のプログラムは、NICeイベント恒例の「つながりワークショップ」。これはNICeオリジナルの交流ワークで、名刺交換や肩書きだけではわからない、その人の“人となり”、人としての経験や資源や想いを短時間でわかり合うというもの。参加者は、4、5名ずつ5グループに分かれて着席。ひとり1枚ずつA3サイズのシート『つながりQ10(キューテン)』が配布されている。考案者の小林京子氏が次のように説明した。



「“つながり”はNICeのキーワードです。人としてつながった上で、何か事業を一緒に創出しよう、知識や情報を与えたりもらったり、一緒に創り上げていく関係を築いていこうと。その最初のきっかけとして、人と人として出会うことが大事です。そのためのツールとして、お配りしたのが、つながりQ10です」
Q10シートには、中央に氏名欄があり、周囲には「仕事はこれです」「ここに住んでいます」「持っていません、足りません」「持っています」「得意です」「嬉しかった!」「欲しいです」「プチ自慢」「これからしてみたい」「大切にしています」の10個の空枠がある。

「10項目の質問がありますので5分で記入してみてください。真面目に書いてもいいですし、楽しく気軽てもいいです。書けるところまで、書いてみてください。ではスタート!」



会場内を見回っていた小林氏は記入時間の終了を告げると、何人かの回答をお披露目して場内を和ませた。
「NICeの集まりではいつもこのワークを行い、必ず書かれる言葉があります。が、いつもに比べて今回はすごい勢いでその比率が高いんです。その単語、漢字一字ですが、何だと思いますか?」

参加者「酒!」
小林氏「違います(笑)」
参加「愛!」
小林氏「違います」
参加「運!」

「正解!ほかに目立ったのは、家族、奥さん、嫁も多かったです。今日は、実行委員長の白川さんが広い会場をとってくださったので、まずはグループ内で自己紹介をしてください。その後に、全体でもやってみようと思います。ではどうぞ!」

さっそくあちこちから笑い声や、「へ〜」「ほ〜」の感嘆の声が上がり、和やかな雰囲気に。自己紹介が終わるたびに拍手が湧き、参加者の半数以上がNICeそのものを初めて知ったととは思えないほど、あっという間に打ち解けていった。






続いて、全員でのワーク。小林氏が、「○○と書いた方は?」と問いかけ、該当者は起立してその言葉をどの項目に書いたかを発表していく。



小林氏「“酒”を書いた方は?」
小林氏「“金”を書いた方は?」
「欲しいもの」「持っています、の資格で年金を扱うので」
「持っています、で借金」「足りないものと欲しいもので」
「嬉しかった!ことで、冬のスーツのポケットから3万円が出てきました」などさまざま。

小林氏「スポーツ系を書いた方は?」
これからしてみたいことでスキューバ、スカイダイビング」
「プチ自慢で、鈴木亜久里のサインを持っています(笑)」
「バイスクル」「得意ですの項目で、片足立ちで足の爪を切る(笑)」
「笑うことも泣くこともスポーツかなと(笑)」
「これからしてみたいことで、シーカヤック」
「職業がシーカヤックのイントラです」

会場「おおおーー、つながった!」

小林氏「“嫁・女房”を書いた方は?」
「持っています」「足りないところ」「大切にしています」(おおおおーーー!)
「大切にしろと」(笑)。
「持っていません、足りていません、欲しいです、の3項目に書きました!」

小林氏「今日はいろんな県から、いろんな世代の方が集まっているので、それだけクリアしようと思います。20歳以下は?」

小千谷市から参加した中学3年生、そして埼玉から参加した7月出産予定の女性起業家(お腹の中の子供が20歳以下)が起立、大きな拍手が沸き上がった。

続いて、共通項を探す問いがいくつか投げかけられ、最後に「ここに住んでいます」で共通項を確かめ合った後、小林氏は締めくくりに、
「ぜひこれをこの後も使ってください。ある会では、名刺よりもこれのほうがいいと、名刺交換でずっとこれを見せていた方がいました。今日はこのメンバーで進めていきます。もっと知りたいという方は、どうぞ休憩時間や懇親会でもこのシートを使って自己紹介し合ってください」







第2部 増田紀彦代表理事 講演  

 「異業種×異地域で、新規事業を創造しよう!」



 

「今夜、この後の懇親会で、私が出題するクイズ大会を行います。まさに渾身で作成しましたが、これからお話しする事例もクイズ形式です。どうぞ頭をやわらかくして一緒に考え、答えながら聴いてください。

さきほどのQ10で、やってみたいことの項に、ワニの捕獲 と書きました。
ワニは夜に捕獲するのだそうです。日中にやるのではなく、夜にやる。何かを挑戦しにいくというのは、わくわくしますよね? しかも夜です。事業もそういうワクワク感のようなもので、顧客を捕まえる、新しいマーケットを捕まえるという気持ちでやっていければいいかなと思っています。今日はそういう、面白そうだな、よくこんな組み合わせを考えついたな、という事例を紹介します。

まずは、なぜ連携ビジネスか。
そもそも、NICeはナショナルインキュベーションセンター(National Incubation Center)、その頭文字をとってNICeといいます。全国で、トータルで、小さなビジネスの芽を日本中で延ばそう!という趣旨です。
というもの、大きな会社は全国的に知られていますが、たとえば柏崎市内で、創業1年目ですごいポテンシャル持っている企業があったとしても、他地域では知られる機会がなかなかありません。どうしてもローカルインキュベーションになってしまいます。小さな芽を育てるのに、その地域内でしか応援ができない。つまり伸ばしにくいのです。今でこそ、私は実行委員長の白川さんと知り合いですが、柏崎ではみなさんに知られていても、NICeで出会わなければ私は知らないままだったでしょう。
このように、NICeは全国でつながろうという活動です。白川さんのバランス運動遊具『ばらんすもうR』が日本中で、世界中で、広がるかもしれません。

十分に育ち切った企業や事業を応援するのではなく、小さくても全国で応援し広め合う。今日のように、東北から関東から北陸からと、異なる地域の人が手間暇かけて集まることで、普段は知り合えない人たちと会い、知り合い、応援し合い、一緒に事業を創り出す、新しいマーケットをつかみにいく。そんなまさか一緒にできないと思われるような組み合わせでも、できる!ということをこの後でお話します。

なぜ、連携をすべきか。リーマンショック以降、大きい企業への打撃が周辺関連の小企業へも大きな打撃となり、さらに工場が撤退して周辺のサービス業や飲食店も苦しくなりました。大企業のおこぼれで喰える時代ではもうないだろうと思います。政府は、富める者が富めば貧しい者にも自然に富が滴り落ちるというトリクルダウン理論を揚げますが、本当にそうでしょうか? 法人税減税で大企業が減税されても、それが人件費増へ、設備投資増へ、外注費アップへ、なっているでしょうか? なっていません。その分が国籍のない金融市場へ流れていっています。なかなか国民経済や国民生活が豊かにはなっていないのが実情です。では、私たちはどうしたらいいのか?

大きなところからのおこぼれを待っているのではなく、小さいところ同士が組み合って、市場を取れるくらいの力になっていかなくてはならないと思います。それが、これからの時代、中小零細、自営業者、一次産業など、小規模事業者は小規模だから大変だと嘆くのではなく、小さくてもいろいろな経営資源を組み合わせることで、これまで手が届かなかったような市場へ直接手をかける。そういうことを実現していくべきです。では、異業種とどう組むのか。その実例を紹介します」



増田代表は前置きどおりクイズ形式で、「これとこれが組んでどんな新規事業ができたでしょうか?」「これを買いたい人は何が目的ですか? 売りたいのは誰ですか?」「どのようにして連携先を見つけたのでしょうか?」「○○は喜んで協力しました。なぜでしょう?」と、会場内に問いかけながら、“まさか!”の組み合わせ、“なるほど!”の組み合わせで成功している連携ビジネスの実例を4つ紹介した。

 

増田代表からの問いに、見事正解を言い当てる参加者もいたが、思わぬ組み合わせに、「へーー」「ほーー」と驚き、熱心にメモを取る参加者も。



「どれも、聞けば『なるほど!』と思われる事例でしょうが、そのまさかの組み合わせは、異業種・異地域・異世代、自分とは違う者とのアイデアや資源が組み合わさることで、今までなかったものが生まれたビジネスです。そのまさか!という組み合わせを見つけるには、普通の名刺交換ではできません。『自分とは業種が違うのね』で終わってしまいますから。そうではなく、さきほどのQ10のように、人と人で知り合い、仲良くなって話し合い、そこからです。(最後の事例の写真を指先し)これも、いろんな業種の異なる人が集まって、何度も話しあって考えついた事業です」

『つながり力を発揮して、新規事業をスタートさせるまでのステップ」を映し出した増田代表は、
「小さな会社や事業者は、今の事業で手いっぱい、とても新規事業なんてできないと思われるかもしれません。でも、手いっぱいということは、すでに厳しい状況のはずです。ひとつのビジネスが永遠続くことはありません。そのほうが難しい。新規事業をスタートさせるには、自分ひとりだけでは難しい。だから、仲間づくりをして、資源を組み合わせていきましょう!」と強く訴えた。



最後に、NICeのキーワードである「つながり力」とは何か。

他者の利益を優先し、計画し、追求することにより、
自己の強みの発見と、自己の成長機会を実現しようとする人々が、
あらゆる「境」や「際」を越え、
情報や知恵を共有・循環させながら、また様々な経営資源を交換しながら、
新たな事業を共同で創出し、
経済活動や地域社会に、人間的な喜びを取り戻していく力のこと


連携、つながれ!です。他者の利益を優先、とは、この仲間が儲かるためには何をすればいいのだろう、と考えること。情報や知恵を独り占めしないで、共有する、循環させる。人のために知恵を出せた自分を知り、それを機会にして異なる業種でも通じる自分の能力や資源を発見でき、それでまた成長もできるのです。そして仲間にも喜ばれ、役に立ち合える。小さなもの同士つながることで、幸せな経済活動ができるのです。そう信じてNICeは活動しています。この後で、NICe頭脳交換会を行いますので、ぜひ、異業種・異地域の知恵を惜しみなく出し合って、つながりを体感してみてください」


第3部

異業種×異地域で、NICe頭脳交換会 

 
テーマ1
「柏崎の魅力を内外に発信するには? 柏崎の魅力総選挙2015春を受けて」
○プレゼンター 秋山博一さん:柏崎市シティセールス推進協議会運営委員
○ファシリテーター NICe増田紀彦代表理事




「I♡KZ(アイラブ柏崎)」のユニフォーム姿で登壇した秋山博一さんは、プロフィールからプレゼンをスタート。(株)ミタカに勤務する39歳。仕事の傍ら、柏崎市景観計画策定委員、柏崎まちづくり元気塾一期生、柏崎リーダー塾一期生、(社)柏崎青年会議所2014年度理事長も務めている。「1期生ばかりで性格がわかると思いますが、1番じゃないと気がすまない」と少し照れながら、その活動を紹介した。また、越後柏崎のPRキャラクター『えちゴン』も誕生させ、年間100回ほど各地へ出向き、この日も午前中に小学校の運動会に参加してきたところだと語った。2014年には、ソチ冬期五輪にちなみ、柏崎市曽地(そち)にて、「曽地2014冬の大運動会」(別名・曽地オリンピック)を催したり、名産の鯖にちなんでサンバを呼んだり、ドラマのロケ地として協力スタッフをするなど、地域貢献に尽力している。

柏崎市シティセールス推進協議会運営委員もそのひとつだ。これは2年前の2013年に、地域産業の活性化・市民のまちへの誇りと愛着の醸成を目的に、市内民間団体や企業、大学など市内12の団体により設立された協議会。その実行部隊となるのが運営委員。秋山さんはそのメンバーとして、さまざまな取り組みに携わっている。

2015年3月には、東京有楽町駅前で2日間に渡り、イベント「柏崎の魅力総選挙2015春」を開催したhttp://www.city.kashiwazaki.lg.jp/sesaku/shise/city/senkyo.html 。さまざまな魅力がある柏崎のPRをするとともに、一番の魅力は何かを実物の投票箱を用いて来場者に投票してもらったという。魅力総選挙のエントリーは8部門。柏崎産コシヒカリ・もち・越後姫(イチゴ)などの農産物、日本海太鼓や綾子舞などの文化・芸能、市内四つの酒蔵、海の大花火大会、ズバリ海、鯛茶漬け・鯛めし・サバサンドなどのご当地グルメ、ものづくり、の8項目。投票の結果、一位は海の花火、続いて、海、お酒、ご当時グルメとのこと。秋山さんはその結果を示しながらも、単純な投票結果だけが目的ではなく、データ収集と本命イベントに向けたプレイベントだったと説明した。

「今回、アイデアをいただきたいことは、このように柏崎には魅力がたくさんあるが、外部へ発信するやり方で一番効果的なものは何か? お知恵をよろしくお願いします」と述べ、プレゼンを締めくくった。

 




増田代表「外部へ発信するとのことですが、外部とは、主にどの地域でしょうか?」
秋山さん「関東です」

増田代表「発信して、その先で得たいものは何ですか? 何が起こると嬉しいのでしょうか?」
秋山さん「ゆくゆくは居住人口の増加ですが、まずは柏崎へ来てもらいたいです」

増田代表「1回も来たことがない人に、まずは来てもらうために魅力を発信したい、ということです。さぁ、何を、どのように、発信したらいいでしょうか。内容、発信方法、発信範囲。いろいろ考えられると思います。5分くらい、各グループでリーダーが進行して話し合ってみてください。ではスタート!」






テーマ1 発表タイム!
「柏崎の魅力を内外に発信するには? 柏崎の魅力総選挙2015春を受けて」


○鯖石川グループ
・選挙に立候補した中で、ご当地グルメのサバサンドが印象的だった。名前を聞いたことはあるが、それが柏崎と結びついていないのでは。総選挙をするほど多くの魅力があるのはわかるが、一点に集中してインパクトがあることを打ち出したほうがいいとの意見でまとまった。どのように発信するかはまだ。



○黒姫山グループ
・ふたつアイデアが出た。ひとつは、海岸線の距離が42kmとあるので、マラソンの距離と同じではないか。この海岸線の砂浜でビーチマラソン大会を行う、そして疲れた身体に海の幸とお酒を提供する。
・もうひとつは、関東圏の人に来てほしいということなので、関東の人が見たことがないだろう日本海の冬の荒波はどうか。荒波を見てもらうような宣伝もいいのでは。冬の荒波を見に来ないか!と呼び込む。



○八石山グループ
・水球の街ということで発信してはどうか。社会人、大学などの合宿の誘致、全国大会など。それとサバサンドをセットにして、若い人に食べていただく。



○米山グループ
・プレゼン後に、特に若い女性がターゲットだと聞いたので、一番人気の海の花火を見てもらい、ご当地グルメとお酒などもワンセットにしたパッケージ化をした婚活ツアーをつくり、来てもらう。そして柏崎へお嫁入り!



○鵜川グループ
・東京湾でも大きな花火大会があるので、東京湾で柏崎の大きな花火を打ち上げて見てもらう。本物はもっとすごいから柏崎へ見に来てくださいと、イベントを仕掛ける。







増田代表
「一点突破のサバサンド、海岸線42kmを生かしたマラソン、冬の荒波、パッケージ化した婚活ツアー、花火、アイデアが出ましたね。実は魅力の種類が多ければ多いほど、逆に分散してそれぞれの魅力度が落ちていきます。これは多くの自治体が陥る課題です。複数あるとあれもこれもと均等にしないと角が立ち、各所への説得や根回しも必要となり、いいアイデアも薄れがちになります。また1位に選ばれた魅力が本当に人が来る理由になっているのか、疑問です。またイベントは人が来ても逗留せずにすぐに帰ってしまうなどの問題もあります。
そこで、みなさんにお聞きしたいのですが、総選挙にエントリーしたもの以外に、魅力はないですか? 海と酒とグルメ。これは、日本の海岸線の都市のほとんどがPRしていることですよね。花火大会も多いです、供給過剰状態とも言えます。
さきほどの8候補で、出ていない魅力はないのでしょうか?
同じ柏崎市とはいえ平成の大合併で海から遠い山間の集落もありますよね。棚田の風景が広がる高柳エリアは海から遠いですが柏崎市です。どうでしょう? 柏崎のみなさん、ほかにありませんか?」

参加者「富山から来る途中で、海岸線を走る電車をたくさんの人が撮影していました、有名なのですか?」

秋山さん「撮りテツさんに人気です」

増田代表
「まだまだ見落とされている地域資源があるのではないでしょうか。地域資源は5分類あります。自然資源、文化資源、産業資源、そして意外と見落とされがちなのが、人的資源と公的資源です。あの人に会いたい、あの団体と何か一緒に活動したいと、人の魅力で会いに行く。また公的資源では、たとえば北海道の何も観光がない街にある、ナイター施設の野球場がそうです。東京だと草野球をするにも、その場を予約するのが大変です。それが、ナイターで思い切り野球ができて、その後で温泉やグルメも楽しめる。これを誘致して大成功しました。使いたい放題ですからね。関東の人を狙う場合、珍しいものを打ち出す必要はないのです。ほかにもたとえば、弘前駅前の元ボーリング場も、そこをサバイバルゲームの場にしては?と提案しました。サバゲーの人たちが思う存分楽しめて、ゲーム後に温泉でゆっくりできると喜ばれています。このように廃屋も使い途があります。秋田も廃工場ツアーが人気ですよね。柏崎にも、そういうものがあるのでないですか? 
予約しやすい公共施設とか廃屋とか、会いたくなるような人とか。柏崎のみなさん、きっと当たり前すぎて、普通にあるものすぎて、わからないのですよね。よそ者・バカ者の目で、市内を回って発見させると、気がつくようなものがきっとあると思います。そういう発見させるような取り組みもできるかもしれませんね。
ところで冬は何で観光客を引っぱるのですか?」



参加者「引っぱれません」
会場「笑」
増田代表「何もない? 冬だからあるものは? 冬の幸は?」
参加者「タラ。でも漁師さんが漁へ出られないです。
山のほうは雪を生かした催しもありますが、海側は動かないです」
増田代表「それも逆手に取れますよね! 人が動かない、静かな街。
でも荒波は烈しいのですよね?!」
参加者「昔は柏崎の風の音を聞いてもらおうという取り組みもありました」
増田代表「どんな音?」
参加者「びゅ〜〜と」
会場 「笑」

増田代表「青森では地吹雪体験ツアーを考え注目されています。柏崎の風と荒波、選挙の項目に出なかっただけで、関東の人からすればこれも魅力といえます。身近すぎてごく普通と思っているものは、えてして見落としてしまいがちですし、意外と思われるかもしれませんが、嫌がりそうなもの、変なものも、ひとつの価値に基づいてつなげると、ほかにない面白い魅力を打ち出せるのではないでしょうか。いずれも大切なのは、誰を喜ばせるのか、です。もっとアイデア出しをしたいところ、時間がないのは惜しいですが、嫌がりそうなもの、変なもの、普通と思っているもの、にもぜひ着目して、シティセールスのみなさん、頑張っていってください!
ところで、今、とても夕焼けが綺麗です。これも魅力では?」

市外からの参加者「わーーーーっ!」





異業種×異地域で、NICe頭脳交換会 テーマ2
「不動産会社の2階スペース(約20坪)をコミュニティースペースに。 
 どのように運用したらいいか?」

○プレゼンター 飯塚政雄 さん:八幡開発株式会社 代表取締役
○ファシリテーター NICe増田紀彦代表理事




「ハンマー投げの室伏選手に似ていると言われています(笑)」と自己紹介からプレゼンをスタートした飯塚政雄さんは、30歳の時に父が経営する不動産会社・八幡開発株式会社に就職し、34歳で代表取締役に就任、現在39歳。会社は賃貸物件管理戸数・売買物件数ともに市内ナンバーワンで、近年は主にアパートのリノベーション提案に注力しているという。さらに2015年7月1日より、自社オフィス2階を『リノベーションモデルルーム』としてオープンさせ、クロス1部屋張り替え無料をサービスとして提供する予定。そのモデルルームのフロアにある一室を、市民や近隣住民のコミュニケーションスペースとして開放し、近隣市民の方に喜んでいただき、これまでご縁がなかった層とのご縁づくりや、クチコミ、紹介により潜在顧客につなげたい考えだ。

飯塚さんはその2階平面図を示し、説明した。
2階には全部で6部屋あり、リノベーションのモデルルームとして、8帖のベーシック、6.7帖のナチュラル、6.7帖のシックノスタルジック、6.7帖の自然素材の4部屋を用意。ほかに、打ち合わせ・商談ができる12.8帖のミーティングルーム、ミニキッチン、トイレも完備。そして、テーマである、コミュニケーションスペースとして開放する約20坪のスペースだ。1階から階段を上り、このスペースへ行くためには、ちょうど4つのリノベーションモデルルームの前を通っていく、つまり、リノベーションが目に付く導線がちゃんとつくられている。このスペースの活用方法について、飯塚さんはセミナーやカルチャー教室なども考えられるが、そのほかにムク材を使って居心地の良い空間にするなど、自由な発想でアイデアをいただきたいと語り、プレゼンを締めくくった。



増田代表「利用料はどうお考えですか?」
飯塚さん「実費でと考えています。ちなみに近くの市民会館は1時間約600円なので、500円くらいを予定しています」
増田代表「民間の貸しスペースは通常、公的機関と比べてやや割高ですが、かなり安い。公的機関並みかそれ以下ですね」
飯塚さん「はい」

増田代表「アパートのモデルルームは珍しいと思いますが、来ていただきたいのは家主さん?入居者さん?」
飯塚さん「入居者さん、家主さんはもちろんですが、それだけではなく一般の方にも来ていただき、活性化につながればと思っています。自分でいろいろリノベーションできるこを当社の売りにしようと考えていますので、入居者さんであれば1部屋お好みに無料でサービスしますし、ほかの不動産の家主さんへも伝わって、遊びに来ていただいて、リノベーションの促進につながればと思っています」

増田代表「たとえばアパート1棟で、各部屋がみんな違っていてもいいのですね?」
飯塚さん「です!」

増田代表「コミュニケーションスペースの利用料で儲けるのではなく、話題にしてほしいのですね?」
飯塚さん「はい。いろんな方に来ていただき、クチコミや紹介、活性化につながればと思います」

増田代表「ちょうどこの会場の半分くらい、かなりの広さですね。さぁ、人が来そうなアイデア、5分で話し合ってください。スタート!」




テーマ2 発表タイム!
「不動産会社の2階スペース(約20坪)をコミュニティースペースに。 
 どのように運用したらいいか? 活用アイデアは?」


挙手制で!






・子どもの向けのコスプレスタジオ。スーパーヒーローの写真が撮れるよう。当然保護者も一緒に来るので
・新婚さんごっこができるスペースに
・ウエディングのパーティや二次会の会場に。新婚さんが最初に暮らすのはアパートなので
・企業の会議室、個人的には自習室が欲しいので自習室にして開放してくれると嬉しい。学生さんも多いので喜ばれ、入居にもつながるのでは
・楽器の演奏ができる練習スタジオに
・お試し事務所。リラクゼーションなどの資格を持っている女性は自宅ではできないので。人も出入り入やすいし喜ばれると思う
・クラフト作家の発表・販売の場に。ネット販売では素材感が伝わりにくいが、ここなら実際に手触りもわかる
・オープンサロンにしてママの学びの場にする。子ども連れで勉強できる場。あわよくば1部屋は託児スペースに。子どもができると引っ越しも検討するので客層に合う
・曜日によってお試しショップやギャラリーに
・柏崎市では65歳の方への「コツコツ貯筋体操」を推進している。そいういう高齢者をターゲットにする。独り住まいの方も多いので、こういうところに住んでみたい!となればなおいいのでは
・高齢者、子ども連れが、一緒に使えるといいと思う。子どもをお年寄りが見る
・wifi環境にして、一人でも入れるようなスペースに
・簡易宿泊施設にしてシェアハウス
・仮ひとり暮らし体験ができるスペースに
・柏崎に来ている単身赴任の人向けに。パソコンルームや貸し場所のような



増田代表「単身赴任者が困っていることは何でしょう? 活用アイデアは?」
・なるべくアパートに居たくないので、居場所が欲しい
・ランドリーしながらおしゃべりしたり。ちょっとビール呑みながらトランプしたり
・衣替えの服を預かってほしい。スペース利用できたらいい

増田代表「高齢者、子ども連れ、学生、起業家、単身赴任者、貸しスペースにと、いろいろ出ましたがいかがでしたか?」
飯塚さん「たくさんのアイデアありがとうございました。ヒントいただきました。ターゲットを絞って、それごとにどうやっていこうか具体的に考えていきたいと思います」


第4部 事業・活動PRタイム

 
事前立候補した3名による、事業・活動PRタイム。

○池田美佳さん(富山県富山市)つながリンク えん 代表
 http://tunagalink-en.jimdo.com/ NICe会員情報はこちら 

 テーマ:「池田奮闘記」




トップバッターで登壇した池田美佳さんは、つながりんくえんの活動紹介からスタート。未就園児対象の屋外での「親子青空英語サークル」、考える・聞く・伝える力を養うことを目標にしている就園児クラスの「幼児親子教室」、ママ対象に交流と表現力を身につける「大人つながリンク」など、体験型教育事業を展開している。さらに2015年の今年から、女性ライフデザイン協会の理事に就き、つながる・学ぶ・働く、をテーマに活動中だ。

続いて池田さんは、これまでの軌跡を紹介した。小学生の頃から、子どもの家をつくりたいと思っていたという。子どもたちが、子どもたちのために、子どもたちで運営する場所。子ども中心に、いろいろな大人も集まり、いろんな年齢、それぞれが互いに成長していく場所をつくりたいと思ってきたと語った。そのため自身は、愛知県出身だが高校進学時に新潟県松之山町(現十日町市)への山村留学を決断し、その後も大学進学とアメリカ留学で知識と現場体験を積み、インターナショナルキャンプのスタッフとしてインターンシップなどを経て、指導員として再び松之山へ。その時に、次に登壇する本山実里さんや、NICeの小林京子理事に出会ったという。後にその学園が閉鎖となり、十日町市定住交流促進嘱託員に。

そして2008年、群馬県高崎市にて開催されたNICe交流会でNICeのみなさんと出会い、十日町でもNICeの会を!と公言し、翌2009年に実現させた。さらに2010年には、内外に協力を呼びかけ、十日町の棚田で田植え・草刈り・稲刈りの体験と交流を通じて学び合う「NICe棚田クラブ」も企画運営し、代表を務めた(参考レポートhttp://www.nice.or.jp/archives/678)。

その後、結婚し、富山に移り、2児を出産・育児をする中で、ようやく今までの経験がひとつのカタチになってきたところ。今は毎日楽しく過ごすことが出来ています、と笑顔で語った。NICeでいろいろ意見をいただいたことが力になっている、また意見や情報交換させていただければと述べ、活動報告をしめくくった。





○本山実里さん(新潟県上越市) NICe会員情報はこちら 

 テーマ:「まちなかステージづくりと私」




本山実里さんは、前の池田さんの報告を受け、「私はその同時の子ども、小学5年生でした」とはにかみながら自己紹介。生まれも育ちも十日町市、大学は千葉で6年間、町づくりと社会教育を学び、現在は十日町市役所に勤務している。大学在学中から、新潟県中越沖地震の影響もあって、故郷の居住人口が減り、変わりゆく姿に思いを寄せて来た。地域とは何か、これからの地元をどうしていきたいか。自分がやりたいこと・できることは何かを考えるようになり、座学ではなく現場で試行錯誤しながらと考え、卒業後は十日町へ帰って来たと述べた。

続いて、発表テーマである『まちなかステージづくり』について。これは十日町市が推進するプロジェクトで、まちなかを市民が輝くステージにしていこうという趣旨で平成25年度からスタートした。その中身と仕組みを市民主体でつくっていくという部分に賛同した本山さんは、市職員としてではなくイチ市民として参加し、健闘中だと語った。
「迷わず、飛びつきました。とにかく中へ入ってみないと、わからない。体当たり作戦でした」。
体当たりなので、それこそ、つまずくこともあったという。が、最近やっと、“カツドウ”が定着し、少しずつやりたいことを実践できるようになってきた、と嬉しそうにいくつかの報告写真を紹介した。地域団体とのワークショップ、自身の趣味や特技を生かした挑戦や、中心市街地からはかなり離れた他地域の人・地元の高校生・移住してきた方と、旧町村の枠を越えて一緒にチンドン屋さんを組み、さまざまなイベントにも出場している。当初は、よくわからないと、ワークショップを開催しても参加者が集わないこともあったが、最近は地域の方が一緒に参加・応援してくれるなど、人も徐々に増えているとのこと。また、年度末の報告会も、地域の人と手づくりで行うなど、手応えも感じて来た。今後も地域を越えて行動していきたいと抱負を語った。
また、この“カツドウ”をとおして、自身は食べ物、自然、豪雪、着物、温泉など、十日町の魅力を再認識したという。そして、会いたい人がいる・居場所があること。人の魅力を共有することで、“住み続けたい十日町”をつくっていけるのではないかと。

最後に、個人として目指しているものとして、「市の職員になったが、市役所職員としての自分と、一般人としての自分をうまく使いこなして、いつか十日町のつながり発信基地をつくりたい。今できることを一生懸命がんばっていこうと思う」と力強く語った。





○高橋夢翔さん(新潟県小千谷市) 
 新潟大学教育学部附属長岡中学3年生

 テーマ:「父とNICeと私」




この日の最年少参加者となった中学3年生の高橋夢翔さんは、「父とNICeと私」と題し、父親の髙橋慶蔵さんと一緒にNICeに関わるようになったこれまで出来事を、感想を含めて報告した。父の慶蔵さんは小千谷市役所職員。出張の会議先で、最初にPR登壇した池田さんとたびたび顔を合わせ、意気投合。そしてNICeを知り、各地で開催されるNICeの勉強会へ参加するように。“私たちを小千谷に残して”出向くようになったという。帰宅後は、先々での出来事を家族に話して聞かせてくれたが、とにかく楽しそうだということだけは伝わったそうだ。2010年から3年間、父はNICe理事を務めたのだが、就任の件も母には事後承諾だったと明かした。仕事も多忙で、PTA会長もお寺の総代も務めているのに、と言う母に対し、「小千谷までお願いに来てくれて、それを断ったら人間としてダメでしょう?」と、納得させたと暴露した。



そして夢翔さんが、初めてNICeの集まりに参加し、メンバーと直に会ったのが2010年、NICe棚田の稲刈りの時だった。知らない人ばかりで大丈夫か少し心配だったが、父が、大丈夫!大丈夫と、何が大丈夫かわからなかったが、楽しそうなので参加。この主催代表、池田美佳さん。夢翔さんをはじめ小学生や未就業児童をお世話する“子ども隊長”を務めたのが本山実里さんだ(参考 http://www.nice.or.jp/archives/672)。その時の思い出を振り返り、「何より、増田ちゃんが面白くて面白くてずっと笑っていたような気がします」と、場内を沸かせた後、「遊んだばかりではなく、最後に、みなさんの感想や実際に田んぼへの思い夢などを聞いて、当時は小学生でしたが、いろいろ感じることがありました」と述べた。その帰りの車内で父との会話も紹介。「いろんなところに住んでいたり、全然違う仕事の人の話をするのは面白いだろう? 自分の考えが合っているとか、全部が正しいことはなくて、考え方や感じ方はみんな違うから。その違うことを聴くだけでも参加してよかったんじゃないか。これからそういう機会もあるだろうが、それを今、感じられてよかった」と言われたという。その時は、何となくしかわからなかったが、中学生になって少しわかるような気がしていますと述べた。



現在、夢翔さんは新潟大学教育学部附属長岡中学校の3年生。持続可能な新潟県長岡市にするにはどうするかをテーマに、市内の企業、NPO、地域団体と一緒に、課題や目標に向かって活動する社会創造科という科目がある。1年生の時にその教科で、太田・山古志地域を担当し、地域での問題点・人々の願いを生かし、山古志で有名な山菜・蕗の薹味噌・かぐら南蛮味噌の3種を使ったオリジナルの炊き込みご飯「山古志三米(やまこしざんまい)」を提案した。だが、考案だけでなく、実際に売る・PRするには どう進めたらいいのか不安になり、父に相談。すると、NICeのみんなにアドバイスをしてもらおう!と、慶蔵さんはNICeのSNSへ、夢翔さんからのメッセージを投稿した。その結果、36人からコメントが寄せられた。どれも今後の活動に役立つものばかりで、中学生にも真剣に接してくれるNICeってすごいなぁと。私の宝物です、と語った。

その数日後の2013年8月11日。東京新宿で開催された『東北応援NICeブース@新宿スマイル』にも親子で参加(参考 http://www.nice.or.jp/archives/16866 。NICeメンバーと共に販売を体験したほか、内外ブースへのインタビューも行った。そのレポートを夏休み明けに授業で提出したところ、高い評価を得て、今でも教官室の目の付くところに飾ってあるそうだ。翌年も、東京で物販イベントを主催しているNICeメンバーに協力を得て上京し、商品開発に関するインタビューも行った。
中学1・2年と取り組み、さまざまな経験ができた、残念ながら今年度はテーマ変更となったが、今までの経験が無駄になるわけではなく、この経験を生かす時がきっとあると信じています、と前向きに語った。今日の集いも、脳みそフル回転で面白かったです。また機会があれば、NICeの活動に参加したいと思います。ありがとうございましたと、深々と頭を下げた。



会場からは拍手喝采!しばし、拍手なりやまず。
「この後に話す人、勇気いりますよね(笑)。
 続いて、30秒PRです!」


○高橋 剛さん(新潟県十日町市)芋川遊志の会



地域の子どもたちが、自然豊かな公園へゲームを持ち込んで遊んでいることに危機感を持ち、子どもが自分の責任で自由に遊ぶ場“プレーパーク”を、信濃川の支流清津川河川敷にある公園・清津川フレッシュパークで実現したいと取り組んでいる。子どもの創造力・判断力・思いやりを育てる場所づくり、ぜひ応援ください。「大地の芸術祭」http://www.echigo-tsumari.jp/ と合わせて、十日町へ遊びに来てくださいと訴えた。


○水戸部 智さん(新潟県柏崎市)NPO法人柏崎まちづくりネットあいさ 事務局長




長野県出身で、大学進学で柏崎へ。3年の時に中越沖地震が発生し、復興支援団体を任意で始め、現在はNPO法人柏崎まちづくりネットあいさhttp://npo-aisa.com/事務局長を務めている。NPOや団体支援、ローカルビジネスの立ち上げ支援などをしているが、今後5年くらいで、町づくり・地域での起業を応援する基金を立ち上げたいと計画中。人口9万人の小さな都市で、新しいこと、お金の流れの核になるような取り組みを目指したい。この後の懇親会などでみなさんからアイデアをいただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いしますとアピールした。



エピローグ

 

異業種×異地域で、新規事業を創造しよう! 
NICe頭脳交換会 in 柏崎 実行委員長 白川正志氏からあいさつ




「実行委員長としてお声かけをさせていただき、柏崎市内各所から、県内から、また遠くからもご参加いただきどうもありがとうございました。2008年、東京で開催されたNICeの会でプレゼンをさせていただき、それ以来、3カ月に一度通うようになり、昨年2014年には『NICeなビジネスプランコンテスト』にチャレンジして入賞。その後も『切磋琢磨の会』にも通わせていただきました。きっと『何度も東京に来るけれど、まだまだ芽が出ない』と思ってくれたのか、柏崎でこのような会を開催してくださったのかなと思います。私、一度も、柏崎へ来てくださいと言った記憶はないので(笑)。言っていないのに、こうして遠方からも来てくれて、すごいなぁと思いますし、発信することの大切さも実感します。『ばらんすすもうR』(※翌日のPart2で実体験 レポートこちら00000)を普及させたいと、自分がやりたいことを常に伝えて来てつもりですが、だからこそ今回のように来ていただける応援いただけたのかと思います。今後も1本貫いて発信していきたいと思います。本日はありがとうございました!」



Part2のレポートこちら
http://www.nice.or.jp/archives/29704 へつづく



取材・文、撮影/岡部 恵

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