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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」70「子どもと大人の違い」




「座ったまま、空を行ったり来たり。お金もチケットもいりません」。
それは何か? 子ども向けの「なぞなぞ」である。

NICe理事の小林京子さんも広報の岡部恵さんも、すぐに答えがわかったそうだ。
一方、私は正解を口にするまでにそこそこ時間を要してしまった。

この手の問題は、ピンと来れば一瞬にして正解にたどりつく。
正解の速度を競うなら、ピンと来なかった私は完敗である。
だが私は、むしろすぐに答えがわからない状況に盛り上がった。
大げさだが、解明する喜びを得たからだ。

考えてゴールに到達する。たかが、なぞなぞであっても、これは嬉しい。
答えがひとつに設定されている場合、有効なのは消去法である。

この「なぞなぞ」の場合、答えは無料で利用できるもののようだから、
ロケットや飛行機、ヘリは除外できる。
ジェットコースターやフライングパイレーツや「空飛ぶ絨毯」も外せる。

別の角度で行くと、「座ったまま」だから、縄跳びやトランポリンも違う。
たしか、このあたりまで考えたところで、正解に行き着いたと思う。

わかったときは手応えがあったが、後日、もう一度、考えてみたとき、
私は重大な見落としをしていたことに気づいた。

「なぞなぞ」は、子ども向けの質問である。
したがって、「子どもがすぐに思いつける範囲」に答えは用意されている。
そう考えれば、消去法ではなく、類推で答えにたどりつけたはず。
なまじ多くを知っている大人だから、消去法などを使う羽目になった。
いかん、いかん。

さて、本件を通じて以下のような思いに至った。

答えがわかるかわからないかが重要なのではない。
なぜ、答えがわかったのか、あるいは、わからなかったのか、
なぜ、答えがすぐに出てきたのか、あるいは、すぐに出てこなかったのか、
そのメカニズムを解明することが大切だと。
それこそが、大人が取り組むべき、「なぞなぞ」なのだと。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第70号(2015/2/16発行)より一部抜粋して掲載しました。
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