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pickup!NICeな仲間の日記から
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全国各地の異なる業種・地域・世代の人たちが集う NICe の SNS の中から、毎月選ばれる「月間最優秀日記」を紹介しています。起業家や経営者、支援者、起業副業準備中の人たちの実体験や発想、日常のひとこまから、学びと刺激をもらえます。
pickup! NICe日記 第17回 上久保瑠美子さんの『何でも出来るは何もできない』



全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合うNICeのSNSの中から、
ご本人の承諾を得て、投稿したNICe日記を転載。
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私は子供の頃から器用貧乏だった。
何でもそこそこ出来るけど、人より群を抜いて優れたものが何もない。
しかし、依頼されたことにベストを尽くし、期待に応える自信があった。

会社員時代、そんな私は重宝された。
どんな部署に配属されてもどんなプロジェクトを任されても
そつなくこなす。
いわゆる都合の良い女(笑)。
仕事を選べない会社員には、絶好の人材だった。

私は「何でもやれることは評価される」と思っていた。
でも、独立して何でもできるは何でもできないということを知った。

看板を外した私は「何屋さん?」と聞かれて答えられなかった。
「何を依頼して良いかわからない」と言われた。

自分は何屋なんだろう?
何をすればお客様に喜んでもらって、報酬を得ることができるのだろう。

士業の人、売る物がある人、特技がある人が羨ましいと思った。
私はお金を頂くようなサービスも技術も知識も何もない。
私はやっぱり起業に向いていないのではないか。
日々迷走していた


そんな時、全国うまいもの交流サロン『なみへい』のオーナーママ
川野真理子さんが、私のことをお客様に
「飲食のプロ」と紹介した。

今まで、自分自身で認識したこともなかった。
でも、他人からみると私はプロに見えるらしい。
確かにこれまで約1万回は外食をしているし、飲食店で働いた経験も約10年はある。
なるほど!


川野さんのお蔭で
私は「飲食のプロ」として認知されるようになった。

。。。。ら、

飲食店のコンサルティングの仕事がきた。(驚!)

人は何屋さんなのか、明確にすることが大切なのだとわかった。

大手デパートや大手総合商社のように看板に信頼のある企業は
看板さえ掲げればお客さんが来て、
「アレください。コレ頼みたいんですけど。」と注文してくれる。

でも「上久保屋さん」っていう看板を掲げたところで
何屋さんですか?と言われるのがオチ。

電気屋さん、飲み屋さん、コンサルタント屋さん、と明記しないとお客さんはわからない。
しかも、日立の電気屋さん、日本酒がある飲み屋さん、
人材育成専門のコンサルタント屋さんっていうふうに
もっと、もっと、専門性を出してあげないとお客さんは選べない。

そういえば、飲食店を選ぶ時も
「何屋に行く?」
「和食?中華?イタリアン?フレンチ?」と聞く。
和食は和食でも、そば?寿司?うなぎ?と決めてからお店を選ぶ。
そばも寿司もうなぎもあるお店は選ばれない。

そうか!
もっともっと絞らなくていはいけないのだ。

飲食店のコンサルタントと言っても
ラーメン屋のコンサルタントもいれば、高級レストランのコンサルタントもいるし、
設計のコンサルタントもいれば、メニュー開発のコンサルタントもいるし、
接客・マナーのコンサルタントもいれば、集客のコンサルタントもいる、

私は仕事が欲しいあまりに「何でもやります!」と言っていた。
そんな時、仕事は来なかった。

誰の何を解決してあげられるのか、
具体的に、具体的に、具体的に、
絞る、絞る、絞る・・・

絞ることは容易なことではないけれど、
容易ではないからこそとても重要なのだと学んだ。

だから、絞る!

※2014年5月3日投稿
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 東京都中央区/NICe正会員・上久保瑠美子(かみくぼ・るみこ)さん
 株式会社ii(イイ)代表取締役
 経営者のためのお悩み相談センター 代表
 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/members/members-tokyo/page/3

●NICeのSNSの中に投稿されている、フレンドからの紹介文
「2009年に「NICeとわだ」の実行委員長を務め、その後もNICeまつりの総司会、
各地での勉強会講師、みんなの「おもちゃ・ドラミちゃん」などなど、会うたび
に多彩な多才ぶりに驚かされるパワフルな起業家です。年齢の倍以上に体得して
きた経験や学びを自らの成長へ換えるだけでなく、惜しまずにお裾分けする利他
の精神にも感服します。経営者・起業家・起業予定のみなさん、ぜひこの熱さと
濃さとスピードに触れて、末永くおつきあいをしてください。」


 
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