pickup! NICe日記 第22回 茅原裕二さんの『こわーい内容証明(商標権)』
・
全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合うNICeのSNSの中から、
ご本人の承諾を得て、投稿したNICe日記を転載。
───────────────────────────
今日、紹介で風俗関係のお店を経営している方が来所されました。
相談の内容は、
「こんな内容証明が大阪から送られてきたんだけど、どうすればいいでしょうか?」
こんな感じでした。
詳細は守秘義務があるので書けませんが、私の回答は、
「反論するのは無理なので、看板の店名、ネット上の広告、
名刺での店名の使用行為等、警告されている店名の使用を直ちに中止し、
別の名前を考えください」でした。
警告の内容によっては、戦えるモノもありますが、
今回はハッキリ言ってムリ!って感じでした。
で、次に、
「じゃ~別の店名ってどうすればいいんでしょうか?」と質問されたので、
私は、
「別の店名にしても商標権を取得しなければ、
同じようなことが将来起こりますよ」と回答しました。
ただし、今回はこれだけではなく、ちょっとしたアイデアを加えさせて頂きました。
なぜなら、相談者様は、
1 名前に思い入れがあるわけではなく、なんでもイイと考えていたから。
2 できれば、費用を抑えたい。
3 危なくない名前がイイ。
と思っていたからです。
で、私が提案した名前は、アルファベット2文字からなる店名です。
なぜこのような店名をご提案させて頂いたかというと、
原則、だれも商標権を取得できないからです。
(アルファベット2文字の使用の仕方までアドバイスさせて頂きました。
危険な使用方法、安全な使用方法等)
このアイデアを提示したら、相談者様はこれをベースに、
あるアルファベット2文字を使用することを決められ、
この名前の使用の仕方もイメージしながら、喜んで帰られました。
今回の相談者様は私の知人の紹介で、
知人から「茅原は日本酒が好きだ」と聞いていたみたいで、
美味しい日本酒を2本プレゼントして頂きました。
ちょうど日本酒が我が家になかったので、今夜は日本酒で乾杯だな~♪
※2014年9月24日投稿
───────────────────────────
東京都新宿区/NICe正会員・茅原裕二(かやはら・ゆうじ)さん
わらしべ特許商標事務所 所長
目印マーケティング株式会社 代表取締役
弁理士
NICe会員情報はこちら
http://www.nice.or.jp/category/members/members-tokyo/page/2
●NICeのSNSの中に投稿されている、フレンドからの紹介文
「弁理士というお仕事柄、幅広い業界事情に詳しく、
特許・商標・著作権など知的財産権や目印マーケティングについて
わかりやすく解説してくれる強い味方です。
さらに日本酒にも精通していて、「きき酒師」の資格まで取得。
フットワークも軽く、全国各地でのNICeの集まりにお着物で登場し、
お酒にまつわるうんちくも披露してくれるので、初対面だと
「和食の板前さん?」と勘違いする人もいらっしゃるかも(笑)。
日本酒選びはもちろん、社名やロゴ、商品化を考える際に
迷わず相談できる頼もしい人物です」