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日本政策金融公庫 協力 NICeつながり祭り2014【同時開催】第2回 NICeなビジネスプランコンテスト本選 レポート後半









2014年12月13日(土)日本政策金融公庫 東京中央支店にて、NICe主催、日本政策金融公庫 協力により、NICeつながり祭り2014【同時開催】第2回 NICeなビジネスプランコンテストファイナルステージが開催された。
プログラムは、「つながり力で、日本経済と地域社会の未来を拓く!」をスローガンに、全国各地のみなさんが出会い、知り合い、“つながる”ための6部構成。参加者は、北海道、秋田県、宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、新潟県、福井県、愛知県、岐阜県、大阪府、和歌山県から65名が駆けつけた。また、参加できないNICeユーザーにも“つながり祭り”の会場を飾る手づくりデコレーションや配布物などの“モノ参加”を呼びかけ、全国各地から37の個人とグループが送って来た思い思いの“モノ”が結集し、広い会場内がぐるり一周、つながりの輪に彩られた。




6部構成のプログラムのうち、第4部〜6部をこちらにレポート。
プロローグおよび第1部〜3部は、前半レポートをどうぞ!

http://www.nice.or.jp/archives/26311


プログラム 第4部



あなたの一票がグランプリを決める!
「第2回NICeなビジネスプランコンテスト」ファイナルステージ


「つながり力を発揮して、新たなビジネスを起こす!」。NICeの活動目的の推進のため、全国から新たなビジネスプランを募集し、その中から秀逸なプランを選抜して、事業化および事業発展のための様々な応援を行う取り組み「第2回NICeなビジネスプランコンテスト」。プログラム第4部では、一次選考(書類選考)・二次選考(審査委員選考)を通過した上位5名のファイナリストたちが、ひとり5分間のプレゼンテーションを行い、その後、オーディエンス全員による投票でグランプリを決定するファイナルステージ(本選)が行われた。



コンテストの概要および審査方法は以下のとおり
(募集概要はこちらhttp://www.nice.or.jp/archives/25077)。

・応募期間 2014年10月23日〜11月18日
・応募総数 53件
・男女別 男性36件 女性17件

・地域別
北海道2件 岩手県1件 秋田県1件 宮城県2件 福島県5件
埼玉県3件 東京都9件 千葉県1件 神奈川県2件
新潟県2件 福井県2件 愛知県5件 岐阜県2件
滋賀県1件 京都府2件 大阪府2件 山口県1件
福岡県2件 宮崎県5件 熊本県2件 鹿児島県1件
合計53件

・審査委員
伊藤麻美氏(NPO法人ビタショコ副理事長)
寺田勝紀氏(ベンチャービジネスカレッジ代表)
横田 透氏(つくば未来経営コンサルティンク事務所代表)
増田紀彦(NICe代表理事)

・審査方法
一次選考(書類選考)、二次選考(審査員審査)。
審査員審査では、独自性、市場性、競合優位性、実現可能性、連携性の5項目に対して
各項目10点満点、合計50点満点で、4人の審査委員がそれぞれ採点。

・二次選考採点方法
単純合計方式(200点満点)と、
最高点最低点カット方式(100点満点)の2通りを実施
上記より、上位5名のファイナリストを選出。

・グランプリ決定方法
ファイナルステージにて各5分のプレゼンテーションを行い、
オーディエンス全員による投票でグランプリを決定。



ファイナルステージの司会は、二次選考審査員でもある、ベンチャービジネスカレッジ代表の寺田勝紀氏



「独創的なプランが多く、審査した私もとても楽しませていただきました。既存の事業に新アイデアをプラスした事業プラン、ターゲットを絞り切った事業プラン、既存の事業に新たなターゲットに転換したプラン、特殊な技術を生かして受注するまでの計画まで練り上げたプランなど、53件もの応募者の中から、厳正な審査のもと選ばれた5名の方にプレゼンしていただきます。では、さっそくトップバッターから行きましょう」

寺田氏の「NICeプラン!」のかけ声で、5分間ずつ、
ファイナリストたちのプレゼンテーションがスタートした。


● ● ●






○長柴美恵さん(埼玉県)
「収納ドクター長柴美恵だからこそ出来る、防災備蓄商品付きの
【防災備蓄設置と管理サービス】」

http://syu-nou.com/


・ターゲット:「しまう場所がない」という理由で防災備蓄を行っていない一般家庭
・商品・サービス:
(1)防災備蓄設置のためのサービスとして、
1収納スペースを抑えた防災備蓄設置作業サービス
2防災備蓄商品を手配するサービス
(2)賞味期限切れによる廃棄をなくすためのサービスとして、
1備蓄食材を日常消費で回転させる仕組みや管理方法の指導サービス
2賞味期限切れ前に保存食を回収し、新規に入れ換えるサービス
・提供方法:家庭に訪問し、取り出しやすく、管理しやすい備蓄品収納スペースをつくる。
耐震グッズ取り付けも行う。また会員には、保存食の賞味期限が切れる前に新品と入れ替えるサービスを無償提供


○真水美佳さん(東京都)
「Simply Pure 乳がん経験者がコーディネートするフォトサービス」

http://simplypure7.wix.com/simplypure


・ターゲット:乳がん患者さん
・商品・サービス:出張フォトサービス
・提供方法:「今の自分の姿を残したい」という患者さん宅にカメラマンを派遣し、ご本人の希望するかたち(ヌード・セミヌード・ポートレートあるいは家族・パートナーと一緒)で撮影を行う。


○梶田香織さん(愛知県)
「人前でちゃんと話せる大人になるために<声&話し方強化スクール>」

http://presenjapan.jp/



・ターゲット:小学生・中学生・高校生
・商品・サービス:声の出し方、話し方、プレゼン手法の教育、コンテンツ提供など
・提供方法:教室運営、出張講座開催、インターネットを利用した講座実施や音声・動画コンテンツの提供


○白川正志さん(新潟県)
「【ばらんすもう協会】設立」

http://www.balance-sumo.org/


・ターゲット:地域の親子イベントや、企業・団体の組織の活性化目的イベント
・商品・サービス:【ばらんすもうR】専用ツールの【ばらんすてっぷ】と【ばらんすもうR】大会
・提供方法:【ばらんすてっぷ】のレンタル・販売および【ばらんすもうR】大会の企画・運営・指導


○小倉健二さん(埼玉県)
「橋を洗う(ノン・スキャフォールディング工法)」

http://www.kentechsystems.co.jp/



・ターゲット:橋梁を管理する国土交通省および地方自治体
・商品・サービス:橋梁の塩害を防止するための高圧洗浄作業
・提供方法:ノン・スキャフォールディング工法で行う


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ファイナリスト5名の5分間ずつのプレゼンテーションが終了。
続いて、ステージに置かれた投票箱へ、次々と票が投じられていった。







参加者全員の投票が終わったところで、審査委員を務めたおふたりから
あいさつと感想が述べられた。

○伊藤麻美氏(愛知県名古屋市)
NPO法人ビタショコ 副理事長




「本業は社会保険労務士です。私も創業時には公庫から200万円ほど借りました。創業時には、いろんな方のお力添えが必要です。さて、あえて審査委員の中で私ひとりが女性であるということに注力して審査をさせていただきました。
男性は数字や実現性等の結論の生き物、女性は共感の生き物だといわれます。私は共感性で審査させていただきました。とはいえ、半分は男脳を持っています。いずれのプランも、実現性がとても高いと思いました。幸せにしたいのは誰なのか、がわかりやすかったです。今日は最終的に1名がグランプリを受賞するわけですが、ファイナリスト5名の事業プランともに、幸せにしたいのは誰か、が明確な素晴らしいプランです。5つともがグランプリだと思って、今日をきっかけにみなさんでファイナリストのみなさん全員を、支援していただければと思います」

○横田 透氏(茨城県つくば市)
つくば未来経営コンサルティンク事務所 代表




「プランの審査は、今後、自分たちの後の人たちが幸せになるのか、今ではなく後世を幸せにする事業なのか、という視点で審査させていただきました」

寺田氏からは、「素晴らしいプランがたくさん出てきました。ひとつだけ言わせていただければ、もっと収益性にこだわってブラッシュアップしていただければということです。いい商品、いいサービスで、もっと儲かるために、売り方を変える、売り先を変える、世のため人のためにここから素晴らしいビジネスが生まれてほしいと思います。では、これから別室で開票を行います。結果は、この後ブース交流祭りをはさんで第6部で発表します!」




プログラム 第5部



買って、語って、笑って、つながろう!
「NICeなブース交流祭り」


参加者同士が出会い、知り合い、事業や人柄にも触れ合い、互いの価値、連携ビジネスのヒントを見つけ合うことを目的に企画されたプログラム第5部「買って、語って、笑って、つながろう! NICeなブース交流祭り」タイム。事前に一般募集し、応募したNICe内外の個人や団体が、NICeなビジネスプランコンテスト グランプリの開票結果が出るまでの55分間、思い思いのブースを披露した。出展料は無料で、予定数の20ブースはすべて埋まり、満員御礼。さまざまな地域から、自社や仲間の製品の宣伝や販売、試食会、商品の無料配布、体験や相談コーナー、展示など、地域も業種も職種も商品もPR方法も、実にバリエーション豊富に勢揃い。交流タイム終了後、「つながりを体感した!もっと時間が欲しかった!買いそびれた!次回は自分も出展してみたい!」との感想も多く聞かれた。


▲会場の後方に設けられたブースコーナー


▲ブース盛り上げ隊長の千葉陽子さんが、プログラム開始前に各ブースを紹介。
そして合図とともに交流祭りがスタート!

● ● ●





▲愛知県から参加した野田哲也さんは、NICe東海ブースを出展。シルクスクリーン印刷で、願掛け&願いが成就した際には好みのデザインを貼れる目玉ステッカー付きオリジナル自社商品「必勝だるま色紙」をはじめ、NICe東海のメンバーたちから預かった「アニマルしおり」や東山動植物園カレンダー、ひとつひとつ手づくりの「オカザえもん」おちょこなど、仲間の力作を率先して紹介&販売した



▲▼福島県から参加し、第2部のプログラムで登壇した、荒川周介さんと仲間たちのブース。マコモ若葉入りのお餅、マコモうどん、キクイモチップ、キクイモ糖化エキスなどの6次化商品、料理研究家の柳沼美千子さん手づくりの天然酵母パン、シフォンケーキのホールなど、美味しい福島のあれこれを試食紹介&販売




▲東京都から参加の茅原裕二さん。わらしべ特許商標事務所所長・弁理士の茅原さんは、目印(商標やブランド)をわかりやすく教えてくれる相談ブースを出展。商標調査も無料で相談に乗ってくれた



▲埼玉県から参加の上久保瑠美子さん。地域密着型の集客営業コンサルタントであり、「経営者のためのお悩み相談センター」(NICe認定連携事業)の代表でもある上久保さんは、経営者のためのお悩み相談無料ブースを開設。また同イベントではプロローグ映像を含め全プログラムの映像・PCを担当



▲和歌山県から参加の鈴木多賀子さん。茶藝師の鈴木さんは、日本の抹茶茶道とは一味違う中国式茶事をチャイナドレス姿で披露。数ある中国茶の中から 「梨山高山茶」という台湾烏龍茶を提供した



▲新潟県から参加の白川正志さんは、第4部のプレゼンでも紹介したオリジナルの運動遊びアイテム「ばらんすもうR」の簡易バージョンを持参し、参加者がデモ体験。
「大人たちが本気で対決したくなる、童心に戻れる愉しいあれこれです。今回は簡易バージョンを体験いただきました。一度、あのグラグラ、むにゅむにゅな『体感』をしてもらえた方々には、『もう一度!』となる不思議なチカラをご理解いただけたモノと確信しています。ビジコンのプレゼンでは、グラグラ実演だったな…とふりかえりも」



▲愛知県から参加の清田常治さん(右)は、身体に優しく美味しいオリジナルの「薬膳野菜カレー」紹介&試食と、その代理店募集のお知らせをブースで展開。なんと好評につき開始30分で完売してしまった!
「他のブースを見て回ることができなかったのが残念」



▲神奈川県から参加した上坂尚美さんは歯科衛生士でもある。スマイルカウンセリング相談&「表情筋エクササイズ 介護予防編DVD」の販売を行った。
「カウンセリングを行うのはいつも女性が多いのですが、今回は全員男性だったのが予想外でした。スマイルより顔のゆがみや、飲み込みが悪くなっている事など、女性とは違う悩みが分かり新しい発見ができました。男性お悩み解消エクササイズを行なってみたいと思いました。また参加したいと思います。ありがとうございました」



▲千葉県から参加の楠瀬肇さん。日本ワイン協会認定日本ワインマスターであり、JSA日本ソムリエ協会認定ソムリエでもあり、自身が厳選した日本ワインをグラスで販売。
「久しぶりのNICe参加で、会場の様子もあまりわからず、とりあえず行ってみない事にはわからないな(笑)という感じでした。でも当日、グループディスカッションなどを経てのブースタイム。コミュニケーションが取れた後だっただけに、ブースではスムーズに会話もできたかなと思います。みなさん喉が渇いていたせいか、開始早々にワインが売切れてしまったのは予想外。次回はもっとご用意したいですし、日本ワインと国産ワインの違いについて話せる機会がもう少しあればと。ブース出展という初の試みは、自分にとっても良い経験になりました。ブースにお寄り頂いたみなさん、改めて感謝!」



▲東京都から参加の中野啓子さん。美容事業コンサルタントであり、広報コンシェルジェでもある中野さんは、医薬品医療機器等法(旧薬事法)や景品表示法にひっかからない、化粧品&健康食品の広告表現DVDの紹介も行った。
「薬事法や景品表示法に抵触せず、商品内容を理解してもらえるような広告表現のDVDを販売しました。私は自分の出展ブースを放ったらかしにして、あちこちのブースにお邪魔していたのですが、いただいたパンフレットには薬事法違反や景品表示法違反表記がたくさん(@_@;) 結局、薬事法違反&景品表示法違反がどういうものか理解していない人が多いんだなぁ~と気付きを得ました。大きな収穫でした。」



▲東京都から参加の野木森修さん(左)。中小企業基盤整備機構の創業・新事業展開支援のための新拠点 BusiNest(中小企業大学校東京校内)を紹介した。
「NICeつながり祭り2014は、自分たち取り組みの理想形を見た気がしました。ブースでは、たくさんの方とお話しできたのはとても良かったです。ただ、我がブースはチラシだけだったので、次回は何かもっと面白いものを持ち込めたら、と今から考えております!」


 
▲東京都から参加の青木さわ子さん。手づくりチョーカー、刺し子のブックカバー、スカーフ止めなど、素敵な手づくり雑貨を展示販売した。「初めての出店で、商品の並べ方を前日にシミレーションしたのにもかかわらず迷いました。どうすれば、良く見せることができるか、実際にやってみると難しいものでした。反省点は、商品の宣伝・説明不足と来ていただいた方とゆっくり話せなかったので改善点まで、その場で聞けなかったこと。商品についてもっと力説しても良かったかなと(^^)
でも、実際に買って頂いた商品もあり、すごく嬉しかったです!一人だったので他のブースを見て回る時間が取れなかったことが残念でした」


 
▲東京都から参加の渡辺まりあさんは、神楽坂で「お話し処ゆるり庵」を経営している臨床心理士。ブースではプチ心理テストとストレス診断の結果解説のほか、心が元気になるアイテムの販売も。
「いろいろな方にお会いできて、自分のいろんな面とも出会え、とても有意義な時間でした。どうもありがとうございました!」


▲東京都から参加の、横山岳史さん。生年月日行動学を元にした素質学による診断&相談ブースを出展。また2015年から主催する、コミュニケーションUp&対人ストレス軽減に役立つセミナー情報も紹介した。
「面識の少ない方を中心に声を掛けさせて頂きました。そのため、一人ひとりの診断時間が長くなってしまい、多くの人を診ることが出来なかったことが残念。また、呼び込めるだけの営業手法を身につける必要があると感じました。私の診断を受けた人が、『面白いよ』と他の人を連れてきてくださって嬉しかったです」


▲東京都から参加の榎本雅章さん。ベビーアートインストラクター協会、講師養成事業をご紹介


▲第3部に登壇くださった、日本政策金融公庫の森本淳志さんも「ズバリ、融資相談ブース」で個別対応


▲千葉県南房総市から、市役所・商工観光部商工課の真田英明さん(左)&岡本竜一さん。起業家支援、創業支援等の継続的な取組みをしていきたいと頑張っている市の紹介と、地元で売り出し中の「びわぱふ」を全参加者へ無料配布!
「参加者主体のイベントはとても参考になりました。機会があればまた参加し、脳を鍛えるとともに、つながりを全国に広げていければと思います」(真田さん談)


▲秋田県横手市から参加の鈴木尚登さん。「す~さんが選ぶ秋田のちょっとうめもの試食・販売」と題し、第2回地場もん国民大賞本選出場の「がっこ大福」、採蜜へのこだわりが半端ない、安士養蜂園さんの「アカシア蜂蜜」、増田町天下森産そば粉「三平そば」、秋田空港ネットショップで人気がダントツの1位の渥美製菓さんの「かりんとう」の販売の他、「天鷺ワイン」の無料試飲も提供



▲愛知県から参加し、総合司会も務めた梶田香織さん。東海地区の主要テレビ・ラジオ局のすべてに出演実績があり、現在も全国放送、イベント司会、CMなどで活躍している声の専門家!絶対音感の耳を生かした即実践のアドバイスによるレッスン紹介、サンプル音声、動画放映も披露した。
「ブース出展はたくさんの方と交流するためにとっても良いです!会いたい人とすぐに出会えます。ブースがないと会場内の沢山の人の中から探す時間がかかりますが、ブースがあると見つけてもらいやすいですし見つけやすい!初対面の方とは『どんなお仕事ですか?』の会話時間が省け、すぐに本題の話に入れます。展示会のようにPRのためと考えると時間が短いしと思いがちですが、短いからこそ交流を楽しむために出展した方がいいですね」



▲▼NICeなみんなによる「NICeなみんな」ブース。全国から寄せてくれたNICeユーザー24名の仕事自慢・自己紹介フォーマット「俺は○○屋だ!どうだ!」の張り出しや、各自の事業紹介パンフ、商品展示のほか、これまでのNICeイベントから、非公開のNG画像68点と、リアル集合写真169点のスライドショーなどを行った




プログラム 第6部



栄冠は誰の手に?!
「第2回NICeなビジネスプランコンテスト グランプリ」いよいよ発表!




投票結果の発表、その前に、すでに公表されている各賞の表彰式が行われた。

○審査委員長特別賞
中川裕之さん(北海道)
地域の自然エネルギーを活用し、
北国の冬を南国果樹の楽園にする“夢”プロジェクト



▲同じく十勝の起業家仲間・岡田昭彦さんが代理で授与

審査委員長の増田氏より「中川さんたちは、冬の氷点下の北海道でマンゴーを生産することに成功しています。しかも一番販売価格が高い時期に生産しています。そして次は、1月・2月に桃の生産を計画しています。旧正月の中国市場を視野に、さらには3月には桃の節句もありますから。逆型の栽培を考えることで日本市場から世界市場へ繰り出そう!という頼もしいプランです」


○奨励賞
中谷典敬さん(岐阜県)
中小企業の職場における自殺者を未然に防止する、「健康経営」実現プラン




審査委員長の増田氏より「接戦でした、僅差でした。会社の中でストレスを貯め心を病む、その対症療法が多い現状ですがが、中谷さんは職場改善の抜本的な改善、企業内でカウンセリングだけでなく専門医に紹介していくという事業です。今後、少子化がますます深刻化し、労働力も不足していきます。中小の経営者は社員の顔が見えています。自殺を図る社員、それは経営者にとっての苦しみも大きい。ぜひ、中小企業の経営者と社員を救ってほしいと思います」


○奨励賞
黒田慎一さん(神奈川県)
印税ビジネスモデル構築事業「ソング311アルバム」の制作販売




審査委員長の増田氏より「印税ビジネスプラン、グッと来ました。黒田さんは長らく音楽業界にいらして、まさにご自身の体験を生かし、音楽だけでなくビジュアル系の方にも加わってもらい、被災地の方にも参加してもらい、永続的に印税が落ちるプランです。震災後に各所へ寄付した人も多い、しかし、どういうことに使われたのかと投げかけています。日本では話題になっていませんが、福島県で震度1、2の地震が今も国外では注目されています。まだ世界は見てくれているのです。ひとつの大きな作品をつくり被災地へ、という素晴らしいプランです。期待していますし、今後とも一緒によろしくお願いします」


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いよいよ、発表!
「投票方法は無記名式で、投票用紙に1位から5位までを記入。
1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の加算方式により集計し、グランプリを決定しました。
では、発表します!」


ドラムロールとともにプロジェクターに映し出された5名のファイナリストの名前が回転し、
第5位から順に発表され、表彰式が行われた。結果は以下のとおり。

○第5位
白川正志さん(新潟県)
【ばらんすもう協会】設立




○第4位
長柴美恵さん(埼玉県)
収納ドクター長柴美恵だからこそ出来る、
防災備蓄商品付きの【防災備蓄設置と管理サービス】




○第3位
梶田香織さん(愛知県)
人前でちゃんと話せる大人になるために<声&話し方強化スクール>





○準グランプリ
真水美佳さん(東京都)
Simply Pure 乳がん経験者がコーディネートするフォトサービス






受賞後のひとこと「プレゼン5分間でお伝えしきれず、シリキレになってしまいどうしようと思っていましたが、選んでくださりありがとうございました。これを機会にがんばっていきます。よろしくお願いします!」


○グランプリ
小倉健二さん(埼玉県)
橋を洗う(ノン・スキャフォールディング工法)






受賞後のひとこと「また優勝させていただきありがとうございます。前回はグランプリがふたりだったので副賞も半分、今回は満額もらえて良かったです(笑)。緊張していて自分のプレゼンを覚えていません、心臓がバクバクしていました。今年は商標も取得し、2級建築士の試験も受かり、そのほかもろもろ、おめでたいことがありました。今年最後の締めくくりに、いい想いができました。どうもありがとうございました!」





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○審査委員長・増田紀彦氏から



「あらためて、受賞されたみなさん、おめでとうございます。昨年のグランプリ受賞者でもある小倉さんは、『連覇する!』と前々から言っていましたが、本当にそのとおりに連覇しました!
自分たちの仲間、こんな素晴らしい人たちから、素晴らしいプランが出てきて、前回を上回る凄いレベルになりました。今回のエントリー用紙には、収益性についてあえて項目を記しませんでした。しかし、そこもきちんと書いて応募してきた方々が数多く、数段のレベルアップをしています。また、世の中のさまざまな課題をビジネスを通じてクリアしていこうという気概も感じました。まさに、一般のプランとは違う、NICeならではの社会性の高いプランを数々見せていただきました。
これはもう、やめらないと思いました。こんな素晴らしいプランが集まって来るのですから。ぜひ、プランの実現を応援させていただきます。また来年、再来年と、NICeなビジネスプランコンテストを続け、ここからいろいろなプランを世に送り出すお手伝いをしていけば、ちょっとは日本も変わっていくのではないか。もっともっと楽しい日本、素敵な日本になるんじゃないかと感じました。そこで、みなさんの応募プランを見てから、実は、あのトロフィーを購入したのです。お金のないNICeにしては、奮発しました(笑)。甲子園の全国高校野球選手権大会のように、毎回リボンにグランプリ受賞者のお名前を結んでいきます。甲子園を超えるくらい、代々リボンが結ばれて、頑張る人たちの指針となって、多くの人たちの中を回っていってほしい。ずっと続けていこうと思いました。

もう来年へ向けての戦いは始まっています。ぜひぜひ、ずっとずっと続けていきましょう! 先ほど投票をしたみなさんも、来年、または再来年、ぜひプランを出してください。ビジネスの芽を大きく広げていきましょう。精一杯、NICeでお手伝いさせていただきます。今後ともよろしくお願いします!」



※入賞8プランの計画概要についてはこちら
「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.25(2014.12.24配信)
【第2回 NICeなビジネスプランコンテスト入賞8プランの魅力的な計画概要を一挙紹介】
http://www.nice.or.jp/archives/25850



フィナーレ



終了予定時刻17時を超え、4時間半にも及んだNICeつながり祭り2014。
最後に実行委員長の小林京子理事から、2015年開催予定の紹介とあいさつ。

「NICeならではという言葉が出ましたが、会場を見てください。幼稚園ですよね(笑)。こんなビジネス系の会がほかにありますか? いろんな意味でNICeらしい回を続けていきたいと思います。3月14日には福島で、4月は名古屋で、5月は新潟県柏崎市で開催します。みなさん、ぜひご参加ください、今日はどうもありがとうございました! 最後に、場内を飾った手づくりデコレーションを送ってくれた全国の仲間へ、みなさん拍手を!」



取材・文、撮影/岡部 恵

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