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NICe頭脳交換会 in 熊本 開催報告




2014年5月16日(金)、熊本市の多目的スペース「新生ラボ」http://shinsei-labo.com/にて、NICe主催・ドルフィンワークス共催により、当地初となる「NICe頭脳交換会 in 熊本」が開催された。

頭脳交換会とは、プレゼンターが自身の事業プランや課題を発表し、それをもとに参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、ブラッシュアップや問題解決を図ると同時に、互いの経営資源を生かし合ってやがては参加者同士が連携して、新規事業を生み出すためのNICe流の勉強会のこと。

起業・独立支援の第一人者NICe増田紀彦代表理事と、ファシリテーションのスペシャリスト小林京子理事の「NICeの2トップ」が赴き、まず最初に小林理事が、参加者の共通点と士気を高めるアイスブレイクを行い、ウォーミングアップをしたところで頭脳交換会をスタート。

自薦他薦でプレゼンテーターに立候補したふたりが登壇し、2部制で実施した。
最初は、熊本市在住の高石里美さん。テーマは、「経験ゼロで貿易事業をスタート。現地で何をどう売るか?」 。通常、ビジネスプランは、「誰に、何を、どう売るか」の順序で考えるが、輸出先となるイギリスの地方都市の消費者のイメージがつかみきれていないことから、今回は反対に、「輸送費などのコストを差し引いても損をしない商品は何か?」という視点でアイデアを募ることに。そこで実際に海外配達用の段ボール箱を会場に用意し、各グループは、効率よく詰め込めて利益率が高そうな商品を次々と提案していった。

続いて登壇したのは、福岡県八女市から参加したデザイナーの筒井啓隆さん。テーマは、「地域のもの、地元のものを“食””デザイン“を通して伝えるには?」。まずテーマの根本課題を掘り下げ、何をデザインするのか、そのためにどのようなアプローチが必要か、補完・代替できるものは何か。参加者の資源を引き出しながら“起業家脳”を刺激して、根本課題の解決へ向け知恵とアイデアを出し合った。





登壇したふたりの感想は以下。

「スタートしたばかりの事業で不安も多い中でのプレゼンでした。 イギリスに何を輸出するか? 様々な分野で活躍されているみなさんから、私には思いもつかないようなアイデアをたくさんいただきました。 一人起業した私にとって、みなさんが一緒に真剣に考えてくださるということが何より嬉しく力になりました。 つたないプレゼンにもかかわらず、うまくファシリテートしてくださった増田代表、小林理事に感謝します。 貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」(高石里美さん)

「自分の中では、話す事、事業についてもしっかりまとまっているつもりで頭脳交換会へ臨み、 次へのステップの課題を共有し、議論してもらいたいと思っていました。 しかし、ふたを開けてみれば……。そもそも、の部分に多くの課題を抱え、自分自身が事業ときちんと向き合って見つめ直すことが必要だということに気づかされました。正直なところかなり落ち込みましたが、逆にぬるかった自分を今一度奮い立たせる良い機会になったと思います。 井の中の蛙だった私に気づきを与えてくれたのは、他でもない参加者のみなさん、増田代表、小林さんのおかげです。 事業といろんな形で向き合っている人がいて、頭脳交換会という場で、参加者同士の化学反応的に起こったさまざまな意見が心に響き、良い機会になったことは間違いありません」(筒井啓隆さん)

共催のドルフィンワークス代表・西田ミワさんより。
「NICe頭脳交換会を熊本で開いてくださり、ありがとうございました! プレゼン+ワーク+智恵交換+交流、の贅沢盛りという感じで、楽しませていただきました。個人的には久々の増田節と小林理事のファシリテーションに酔いしれていましたが(笑)、 ビジネスの種をみんなで検証し、磨き合う機会は、普段の活動ではほとんどなく、けれど、飛び交う質問や情報が研磨剤になって、どんどんビジネスモデルの外枠が鮮明になる様子がとても興味深かったです。 今後、自分たちでも、持ち回りでやれる範囲から取り入れてみて、近いうち、頭脳交換会を自主開催してみたいと思いました」



撮影/小林京子理事
文/岡部 恵

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