第3回 独立・開業 “実感” ワークショップ レポート
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2014年2月1日(土)、株式会社リクルートキャリア アントレ編集部主催、アントレnet会員限定「第3回 独立・開業“実感”ワークショップ」が開催された。これは、独立・起業を検討中の人を対象に、「雇われない生き方」と「新たなビジネスの機会」を発見してもらうことを目的にされた企画で3回目の開催となる。1・2回目と同じく、3部構成のプログラムのうち2つのプログラムに、NICe増田紀彦代表が総合ファシリテーターとして登壇。またNICeの
小林京子理事も増田代表とともにグループワークの進行役を務めた。
プログラム第1部は、日本政策金融公庫による「かしこい資金調達」講座。第2部は、株式会社アクアネット 代表取締役 民谷昌弘氏による「失敗しないためのフランチャイズ加盟講座」と、増田代表と小林理事がファシリテーターを務める「先輩に聞く、開業“実感”ツアー」のいずれかを選択できるエントリー制。第3部は、参加者から無記名で提出された質問状を増田代表が選び、先輩経営者や識者ら8名のパネリストに回答してもらう「直接聞けない開業後のリアル公開質問会」が実施された。
また第2部と第3部では、先輩経営者としてNICeのメンバーから、
上久保瑠美子氏と榎本忍氏の2名が登壇した。
■第2部「先輩に聞く、開業“実感”ツアー」
すでに独立・開業している様々な業種の先輩経営者6名から、体験談をリアルに語ってもらうプログラム。
独立のきっかけや動機、背景、現在の仕事や業種を選択した理由、独立を決意した時の相談相手、準備期間中の学習法や資格取得、開業資金とその調達方法、前職のスキルや経験がどのように生かされているか、開業当初のエピソード、軌道に乗せるまでの苦労や醍醐味、経営者として注力していること、新たな展開など、体験談をリアルに語ってもらった。先輩経営者は2名ずつ3組にわかれ、30分ごとに3つのテーブルへ移動するしくみで、参加者は先輩経営者6名全員の話を聞くことができた。
■第3部「直接聞けない開業後のリアル公開質問会」
もっと聞きたい・実感したい、という参加者のために設けられた公開質問会は、毎回人気のプログラム。
2部の終了後、参加者は会場内に設けられた質問箱へ無記名で質問状を投函。質問受付の締め切り時間と同時に、増田代表がすべての質問状に目を通し、気になる質問を選び出した。回答する6名の先輩経営者と、日本政策金融公庫の森本氏、民谷氏には、どのような質問が投げかけられるか、事前に何も知らせてはいない。60分間、ぶっちゃけ本音で回答いただいた。
「独立を思い立ってから実行するまで、準備期間は?」
「どんなリサーチ、どんな勉強をした? 踏み切るタイミングは?」
「主な準備は? 物件探しのポイントは? 資金繰りは?」
「店舗開業の場合、その地域となじむために努力したことは?」
「学校を卒業してすぐ独立するのはあり?」
「シニアの独立、メリットとデメリットは?」
「年代によって、適した業界・適さない業界はあり?」
「経営をどこでどのように学べばいい?大学の社会人入学は?」
「怪しいフランチャイズ本部は? どこをチェックすべき?」
「フランチャイズオーナーの先輩たちは、何を決め手にした?」
「独立後、黒字になったのはいつ頃?」
「生活が安定するまでのお金の計画をどう考えた?」
「開業予算はどのくらい余裕あればいい?使い切らない工夫は?」
「独立後、想像していたよりも嬉しかったことは?」などの質問に対し、
リアルな体験談や回答、そして最後に一人ずつ参加者へのエールが語られた。
その後、同会場では懇親会も行われ、参加者同士や先輩経営者と交流を深めたほか、日本政策金融公庫が実施した高校生のビジネスプランコンテストの様子も上映。さらに公開質問会の続きも行われ、
「フランチャイズで多店舗展開するポイントは?」
「のれんわけは考えている?」
「会社員時代と今、何が一番違うか?」
「競合の多い業界への参入は?」
「成長業界の傾向は?」など、フランクな雰囲気で終始盛り上がった。
※次回第4回は3月22日に開催予定。
取材・文、撮影/岡部 恵