独立・開業 “実感” ワークショップ レポート
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2013年9月28日(土)、株式会社リクルートキャリア アントレ編集部主催、アントレnet会員限定「独立・開業“実感”ワークショップ」が開催され、事前申込みした40名がエントリーした。3部構成のプログラムのうち2プログラムに、NICe
増田紀彦代表がファシリテーターとして登壇。またNICeの
小林京子理事も増田代表とともにワークの進行役を務めた。
プログラム第1部は、多摩大学経営情報学部長・久恒啓一氏を講師とした「自分資源発見!ワークショップ」。第2部は増田氏がファシリテーターを務める「先輩に聞く、開業“実感”ツアー」と、伊関社会保険労務士事務所代表・伊関淳氏による脱サラセミナー&日本政策金融公庫による資金調達プチセミナーのいずれかを選択できるエントリー制。第3部は増田氏の進行により、参加者から無記名で提出された質問を増田代表が選び抜き、先輩経営者、伊関氏、日本政策金融公庫ら6名のパネリストが回答するという「直接聞けない開業後のリアル公開質問会」が実施された。
第2部の冒頭で増田代表は、
「起業・独立を成功させるためには、4つの“S”が、不可欠です。信念、仕組み、支援、資源(資金含む)だ」と語り、4つの“S”の説明と、その関係性について以下のように述べた。
信念=精神的財産
仕組み=知的財産
支援=人的財産
資源=物的財産
強い信念だけがあっても、仕組みがないとビジネスは成り立たない。また、仕組みだけあっても同様だ。一方で、資源の不足分は、強い信念と良い仕組み、温かい支援があればカバーできる。さらに、いくら信念があり、いい仕組みを考え、資金があっても、支援してくれる人がいないと成功は難しい。つまり、この“S”は4つそれぞれともに大切であり、どれかに偏ってはいけないということだ。4つの“S”を今日の会でも意識して、また今後にもぜひ生かしてほしいと熱く呼びかけた。
第2部「先輩に聞く、開業“実感”ツアー」
既に独立・開業している様々な業種の先輩経営者6名が、参加者テーブルに座
り、自らの経験談を語ってもらうプログラム。先輩経営者は2名ずつ3組にわか
れ、一定の時間内で語り、時間がくると次のテーブルへ移動するしくみで、参加
者は先輩経営者6名全員の話を聞くことができた。独立のきっかけ、選択基準・
決断、現在のビジネス、各業界の話、仕事のやりがい・面白さなど、リアルに
語ってもらい、参加者からの質問にも応答してもらった。
第3部「直接聞けない開業後のリアル公開質問会」
会場に設けられた質問箱に、休憩時間を利用して参加者が無記名で質問を投稿。
その中から、気になる質問を増田代表が選び出し、6名のパネリストに答えても
らうリアル公開質問会。「こんな起業家は絶対に失敗する、という具体例は?」
「起業して続く人、続かない人の違いとは?」「心の不安の抑え方は?」「こん
な自分でも起業できる?」「独立・開業して半年後はどうだった?」「家族の反
対をどう乗り越えた?」などの質問に対し、実感値のこもった回答がパネリスト
と増田氏から続々と飛び出した。
まだまだ聞きたい、話したい、という雰囲気だったが、4時間に及ぶ全プログラ
ムは終了。その後、同会場での懇親会でも引き続き、独立・開業を検討している
参加者同士の交流や、先輩経営者との交流が行われた。
写真提供/アントレ編集部
取材・文、撮影/岡部 恵